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2019年12月31日火曜日

1231。

12月31日ですね。
あまり大したキャリアも築けてないまま、20年代に突入しようとしています。このままだとどーしようとか、すごい不安があります。もし『げいじ
ちょっとマシな20年代になるといいけど・・・・・・いえ、みんなにとってといった方がよく聞こえますね。
でも、昔はあれ程楽しみだったクリスマスや正月が、ちょっとしたストレスになるとは・・・・・・。でも、どっかでめでたい気分もあるんで、複雑な気分です・・・・・・。




2019年12月29日日曜日

フィロソマ

中学生時代にプレイし、トラウマになったゲームに『フィロソマ』があります。
最新鋭の戦闘機で、救難信号が発信された植民惑星に降下、敵の攻撃をかいくぐる中、事態の真相に迫っていく・・・・・・という内容のSTGなのですが、まず、演出とか視点がかっこよくて斬新だと思いました。当たり判定が機体全体にある上、自機の速度が遅いので敵弾の回避がすごく難しいという難点はあるのですが、状況によって横スクロールや縦スクロール、しまいには3Dシューティングになって追いかけてくる敵を撃破するという所は凄く凝ってるなと感じました。多分スタッフの方々はシューティングだけではなく、演出の面白さをみんなに伝えたかったんだろうと思いました。そのせいか、自機であるストレガはSTG屈指のかっこよさですし、敵のデザインにもすごい美学がありました。
いや、美学がない自分がこんなこという資格があるんでしょうか(笑)

で、ストーリーなんですが、敵の苛烈な攻撃により、次々と死んでいく仲間、敵の「資源」として利用されていた生存者たちなど、本作をプレイした方々が指摘されている通り、『エイリアン2』の影響を非常に強く受けています。
そして、徐々に誤作動を起こして敵のコントロールに取り込まれていく戦闘機のAIとか、味方の死にざまとか、ラスボスを倒しても終わらない恐怖を示唆するエンディングとかが、そういう「恐怖」に対して練られたストーリーが当時すごく怖かったのです。
なので、フィロソマはSTGだけではなく、SFホラーの側面を持っていると思いました。

2019年12月28日土曜日

ダブルシューティング

ずっと前、プレイステーションで、『THE ダブルシューティング』というレイストームとレイクライシスが入ったお得なソフトを買ったことがありました。ちなみにレイクライシスはPC版も持っていました(汗)
で、レイストームをプレイしていて、本作品はかなりえぐいゲームだと思いました。
レイストームは人間が恒星間航行ができるようになり、遠い宇宙にある惑星に移住(つまり植民惑星です)できるようになった未来の世界が舞台です。ですが、それを統治するために作られた地球/太陽系連合軍は強大な軍事力を盾に高圧的な態度で臨んでいました。それに堪忍袋の緒が切れた植民惑星サイドは衛星セシリアを中心として反乱を起こし、地球を破壊してやると宣言します。そしてプレイヤーは地球政府の最新鋭戦闘機で、拠点であるセシリアを制圧する作戦に参加することになります。
で、めでたくラスボスを破壊した後、その衝撃でセシリアの全住民の70パーセントは死亡、衛星セシリアも大型惑星に落下しているため生き残りの住民30パーセントの生存も絶望的、しかもその全人口は70億人です。なので70億人を鏖殺するようなことを(少なくともゲームでは)単機でやるということに、このゲームの恐ろしさはあると思います。
そして、EXモードではもっと悲惨な展開が・・・・・・。
しかもこんな残酷な展開なのに、音楽はすごく明るくてリズミカルです。そんなギャップも、このゲームで行われる戦争の恐ろしさに、拍車をかけていると感じました。

レイストームの悲惨な部分ばかり見るような書き方ばかりしていましたが、4面の宇宙で行われる艦隊戦は視点が目まぐるしく変わる中、艦隊の間を縫っていき、荘厳なBGMにきりかわってボスである旗艦「ハンニバル」が現れる演出はいつみてもかっこいい以上の感情を抱いています。
戦闘機のR-GRAYのデザインもスタイリッシュで、中学生の時にはよくその模写をしていました。そのせいか美術部では孤立しとったなあ(汗)


2019年12月26日木曜日

日本子ども遊撃隊を読みました。

かなり昔の児童書『日本子ども遊撃隊』を読みました。
(本書が出版された当時から)近未来、沢山の怪獣が富士山に集結、このまま放置しておいたらどんなことになるのかわからないということで、日本子ども遊撃隊なるものが設立され、主人公の宙太くんも志願者の一人でした。
そして苛烈なしごきや、ターミネーターよろしく人間に化けて潜入してきた敵のロボットの排除、そして宙太くんの昇進を経て物語は進んでいきます。
ですが、子供相手とはいえども辞めれば死刑、日本子ども遊撃隊のために小学校は解体、生徒たちはその隊員になっているのです。
こういう所で、この戦いには色々裏があるみたいで・・・・・・?
物語は戦争反対、権力者を疑いなさいというストレートな内容でしたが、ハードな展開、濃密なミリタリー描写でスリリングさのある面白さもありました。

例えるなら、映画の『ゼイリブ』と『スターシップ・トゥルーパーズ』がいっしょになったような感じの児童書でした。



2019年12月22日日曜日

人生初のフリーゲーム

何事にも、人生初の経験というのはあると思いますが、人生初のフリーゲームはふみー氏の『魔女の家』でした。
ひょんなことから、大きな屋敷に閉じ込められてしまった主人公の少女が、トラップを回避しながら脱出を目指すフリーホラーゲームなのですが、トラップに引っかかった時の死に方が非常にエグイです。
なんか巨大な手に握りつぶされたり、縊死だったり、銃殺だったり、死に様は色々あるんですが、ただ内臓をまき散らしたり、血がそこらへんに飛び散るような描き方ではなく、相手の心に影を残すような奥ゆかしい演出で、悲惨さを感じさせるようになっています。
ところで、自分は残虐シーンは好きですが、行き過ぎたグロが嫌というだけです。
それと、ストーリーも、本当にダークファンタジーやホラーを愛する人にしか作れない、凄惨で陰湿な内容です。
本当のエンディングを見たときはもう・・・・・・。
これじゃないけどさ・・・・・・。


2019年12月20日金曜日

怒る少女

小学生の時、ほんの悪戯心で同級生のTが持っていた新刊の小説を盗んだことがあった。
本当は、子供なのに大人向けの本(一般書だ)を読んでいる自分は凄いという発言に苛立ったところもあるのだが。
そして、すぐに教室では犯人さがしが行われ、Yという女子生徒が疑われた。
「Yさんは、Tさんにめちゃくちゃいわれてるみたいよ」
と、夕食の後、リビングで母親が父親に、ため息をついた。
「あんな盗癖のある子供を同じ教室にいかせるな、もっと特別な教育が必要だって、先生にも電話でいったみたいで・・・・・」
「で、こっちにも電話が来たんだよね?Tさんから」
と、父親がいった。
「そうなの、でも、証拠もないのにYちゃんを犯人と決めつけるなんて、Yちゃんやそのお母さんへの悪意の賛同を強制されているような感じで、とうてい『うん』とはいえなかった」
Tが色々と自分の母親にいいつけていることは、同級生はおろか、保護者や教師の間でも有名だった。

それから数日後、お使いに行った時に偶然Tの母親とあった。
「あら、Rちゃん久しぶり!」
「こんにちは」
「あの、みんなにもいってるんだけど、Yちゃんと付き合わないほうがいいわよ」
「どうしてですか?」
「Yちゃんがもの盗んだことってしってるでしょ?あそこの家は色んな事情があって、Yちゃんもそういう影響を受けてるから、私たちの常識が通用してないの。世の中にはこういう家庭や学校で育って、大人になっても10桁の掛け算ができない人がいること、Rちゃん知らないでしょ?」

確か、Yの父親は失業中だったはずだ。そういうときだけ、この女は自分勝手なほど自信満々になることを、母親経由で私はよく知っていた。
「でも、私が犯人だろうって疑う子だっています」
私は嘘をついた。
「Tちゃんの本がなくなった日、私がTちゃんの机のそばにいたし、三眼症だからって・・・・・・」
「それはほんとに酷い人ね。だって三眼症の子を疑うなんて、立派な差別じゃない。許されることじゃないわ。もしこういうことでいじめられていたら、おばちゃんいつでも力になるわよ」
全く持って、予想通りの反応だった。

その時、私はこいつらの善意など、その程度でなんて都合がいいのかと感じていた。
それから、Tの母親を筆頭に、同じ育ちの保護者がYの家庭への抗議をくりかえし、それは殆ど相手を吊るしあげるような騒ぎになっていた。
私はその騒ぎを面白がり、後で何回も楽しむためにノートにくわしく書きためていた。

2019年12月18日水曜日

深いゲーム

自分の好きなゲームの一つに、SLAIというロボゲーがあります。
本作品は未来の世界で、SVというアーマードコアの要領で部品を組み替えたり武器を強化できるロボットに乗り、相棒であるチップというAIといっしょに戦闘競技「ランブリング」に参加して、世界一位を目指すという内容です。

本作品が好きな理由は、メカデザインをマシーネンクリーガーでお馴染みの横山宏氏が担当されていることもあるのですが、ストーリーが「深い」所もあるのです。
ゲームを進めるにつれ、仲間であり、ライバルであるはずの競技者が何者かに殺されていき、いったい犯人は誰なのか・・・・・・というサスペンス性がストーリーに加わってきます。
そして、殺人事件に便乗して被害者をネタにしたり、加害者とされた人物を歪んだ持ち上げ方をするネットメディアが現れたり、ネットいじめの被害者の自殺が事件の発端だったりと、こうしたネットに対する風刺があることで、本ゲームのストーリーが「深い」と感じた理由なのですが・・・・・・。

あと世界二位の座についているリンクスはナイスガイに見えますが、SLAIで一番最低のキャラだと思いました(汗)



2019年12月17日火曜日

ドント・ウォーリーを観ました。

今話題になっている映画『ドント・ウォーリー』を観ました。
内容は、実在した四肢麻痺の風刺漫画家、ジョン・キャラハン氏を題材にしたもので、作中にちょくちょく現れる漫画は、どことなく古川タク氏のイラストを思い出しました。いえ、風刺漫画からしく、エグイものもけっこうあるんですが・・・・・・。
で、キャラハン氏をホアキン・フェニックス氏が演じているんですが、四肢麻痺で車椅子生活を送る前、彼は色々な事情で酒浸りの生活を送っていました。で、友達の車に乗っていた時、お互い酒を飲んでいたので事故に遭い、キャラハンだけが胸から下がマヒしてしまい、車いす生活を余儀なくされます。
で、追い打ちのように友達は軽傷で済んだという事実を知り、なんでこういうことになるんじゃ~俺はすげえ不幸な人間じゃ~、酒をもってこんかいコノヤロ~と、介護人や病院のスタッフに当たり散らして荒れるキャラハンですが、持ち前の絵の才能と、禁酒会の主催者ドニーに「あること」を進められたことで前向きに生きていくことになります。
そして、事故を起こした友人に出会い、お互いの身の上の告白から、「あること」を実践し、それが受け入れられるシーンはすごくよかったです。





2019年12月11日水曜日

エンド・オブ・ザ・ワールドを観ました。

地球に接近している小惑星マチルダの迎撃に失敗し、その衝突は避けられず、3週間後に人類滅亡の日が迫った地球が舞台で、奥さんに逃げられた主人公のセールスマンがひょんなことから隣人の女性と出会い、彼女といっしょに高校時代の恋人を探すことになるのですが、主演がスティーブ・カレル氏なのでそうなんだろうな~という予感はしていましたが、やっぱりコメディタッチでした。
本作はこうした人類滅亡ものにありがちな暴動や、大都市破壊シーンが殆ど強調されてない所と、丁寧な人間ドラマ、そして、監督が女性であることから『ディープ・インパクト』とテイストが似てるなと感じましたが、やっぱり上に書いた通りコメディタッチであるということが大きな違いだと思いました。
それに、挿入曲もよかったです。特に中盤のレストランのシーンで流されるワン・チャンの『Everybody』は一番のお気に入りです。(恥ずかしながら)今までワン・チャンは知らなかったんですが、この映画でファンになりました。

ところで、個人的に、ディープインパクトはちょっと辛いシーンが多いと感じるのです。
シェルターへの生存権を子持ちの同僚に譲り、父親と和解するために結果として死を選ぶヒロイン、そしてシェルターの抽選に漏れたために自殺するヒロインの母親、ラストで核弾頭を搭載した宇宙船ごと彗星に突っ込む前に、幼い子供を前にして別れを告げるクルーたちなど、感動はしましたがやっぱり心のどこかで、陰りが出てしまう自分がいるのです・・・・・・。
まあ、自分の人間性が歪んでいる分コメディ映画が好きってこともあるのでしょうけど・・・・・・、。

2019年12月8日日曜日

◎伊東将軍



毎度おなじみ、ピーター・トライアス氏のUSJに登場するキャラクター、伊東将軍を制作いたしました。
伊東将軍は物語終盤に、数少ないメカ同士の戦闘シーンで敵のメカパイロットとして登場しますが、どうやらチームリーダーとして難があるようで・・・・・・。
もともと本作では彼女は銀髪にしようかと思ったのですが、後ろのメカのメインカラーが白だったので、区別をつける為に青にしました。メカの方は面倒が嫌いな人の搭乗機、ヴィクセン(どちらかというとネクサスでの再登場バージョン)っぽいものをイメージしています。
なお、メカの顔面はL0系をモデルにしています。

それと今ですが、足を組ませたうえで、そこに両手をのせるというポーズにした方がよかったかもという考えがあります・・・・・・。

2019年12月6日金曜日

模型兵器No.369


ロボットアニメなどのプラモデルで、キャラクターがバンと前に立っていて、背景にメカが描かれているボックスアートがありますが、本作はそういう作品をイメージして制作したかった・・・・・・のですが、まだまだ画力が足りないことを思い知らされました(汗)
こんなところにあんな名作を出してくるなといわれそうですが、一応こういうのとかこういうのを参考にしていました。やっぱり、もっと人物とかメカとか出さないとだめだったな・・・・・・。
因みに、タイトルにあるNo.369の由来は、スペースグリフォンVF-9というゲームに登場するウイルス「No.369」からです。あれは初めロボゲーかと思っていたけど、中盤から敵機をゾンビが操縦していることがわかってからは、雲行きがどんどん怪しくなってホラーな展開に、顔面崩壊した味方が襲ってくるところはもうトラウマでしたよ・・・・・・。
特にスマイリーのところは痛々しかったな・・・・・・。

ゲームの対象年齢

高校生の頃、『アーマードコア ネクサス』というゲームをやっていました。
市販のゲームソフト等のパッケージには、必ずCERO様のレーティングが表記されていると思うんですが、ネクサスには「15歳以上対象」と表記されていました。
アーマード・コアはずっと全年齢対象だったはずで、そんな※残酷なシーンなんてあったのかな・・・・・?と思いましたが、特典としてホラーゲームのOPが収録されていたことが理由だったと分かりました。
でも、そんなに怖くなかったような・・・・・・。

※実際に生身の人間こそ出てこないものの、アーマードコアシリーズでは市街地を襲撃したり、一般車両を踏みつぶしたり、一般市民の乗るモノレールを破壊したり、全年齢対象でもけっこうエグいミッションがありました。その極め付きがフォーアンサーにおけるクレイドル03破壊だと思います。

2019年11月30日土曜日

アストラムラインの新型車両

この間、アストラムラインの新型車両、7000系が長楽寺の車庫に搬入されたというので、ちょっと実家に帰ったついでに寄ってみました。
ネットの情報通り、かろうじて見えましたが、これです↓


ところで、まだ新型車両の話すら出ていなかったとき、『知られざる鉄道』という本でアストラムラインが取り上げられており、「車両も駅も含めて最新型の音響機器のようだ」という趣旨で説明がされていましたが、こちらも※GKデザイン総研広島様のデザインだからでしょうか、旧型車両がとなりに並んでも古臭さを全く感じないのはさすがだと思いました。なんかTPOのない書き方で恐縮ですが・・・・・・。

アストラムラインは、幼少の時から乗っているので思い入れのある交通機関です。早くも新型車両の試運転も始まっているようで、デビューが予定されている来年の3月が楽しみです。

※尚、同じ新交通システムのゆりかもめ7300系も、ニューシャトル2020系もGKデザイン総研様がデザインされています。どの車両もSFメカみたいでかっこいいです。

2019年11月27日水曜日

プラモデルと流血

幼少の時、初めて買ってもらったプラモデルがタミヤのフィアット・アバルト695SSでした。
そして高校生からはアーマード・コアをやっていた影響でコトブキヤのヴァリアブル・インフィニティシリーズやその他ロボゲーのプラモデルをよく作っていました。
それだけではなく、同じコトブキヤから出ているゾイドなどのプラモデルも作っていたのですが、(当時大学の先生に、地元のエディオンでアイアンコングを買ったところを目撃されていましたが、後にこれが本題になります)ランナーを切った時の出っ張りをカッターで削っている時、よく手元が滑って指にザクっと刺さってしまうことがよくありました。当然切ったところから大量に血があふれ出してティッシュで押さえ、ティッシュが赤くなったらまたティッシュで押さえということを繰り返していたのですが、特にアイアンコングは情報量が多いので2回くらいこうした失敗を繰り返していました。
なので、アイアンコングというと流血に結びついてしまうのです・・・・・・。

ところで、傷口をティッシュで押さえるのは、紙の繊維が傷口に残ってしまうのでNGだそうです。以後気をつけます・・・・・・。

2019年11月23日土曜日

未来のミライを観ました。

アニメ映画『未来のミライ』を観ました。
4歳の少年の、くんちゃんに妹の未来ができるのですが、まだまだ親に甘えたりないくんちゃんは妹のことに夢中な親にキレ気味です。そんなとき、成長した姿の妹、つまり未来からやってきた「未来」がやってきたことにより、不思議な冒険が始まるというストーリーなのですが、一番印象に残ったのは、物語後半の、ヨーロッパの鉄道のターミナル駅のように壮大なデザインの東京駅と、京葉線のホームより深い位置にある地下ホームにやってくる「黒い新幹線」でしょう。
この新幹線は行き場を失くした子供を「ひとりぼっちの国」に送るために運行されているという設定なのですが、外観はまるでH・R・ギガー氏がデザインしたように悪魔じみており、その内部も、これに乗ったら本当にヤバいんだなと思わせるような感じでした。
特に、中世の拷問器具のようなシートは強烈でした。

黒い新幹線の登場シーンはほんのわずかですが、脇役でも重要な役割を果たす人物やメカって沢山あると思います。『アバター』のAMPスーツとか、『マトリックス』のAPUとか。

そして、新幹線のいきつく先である「ひとりぼっちの国」は明確な描写が殆どありません。ですので、まるでSFホラー映画『イベント・ホライズン』の地獄の世界と同じように、想像だけで感じさせる恐怖がありました。

2019年11月9日土曜日

『A4の世界X Happy』のお知らせ。

来たる令和2年1月25日より、公募グループ展『A4の世界X Happy』に拙作を出展させて頂きます。
こちらには、今私のトレンドになっている三眼少女シリーズを出展させて頂く予定ですので、お時間がございましたらどうかお立ち寄りくださいませ。
なお、私は1月25日(土)から27日(月)まで会場に常駐させて頂く予定ですが、事情により席を外す場合がございますので、どうかご了承くださいませ。


とき:令和2年1月25日(土)~2月5日(水) 14時~20時(水曜日は18時まででございます)
ところ:SUNABAギャラリー 大阪府大阪市北区中崎西1-1-6 吉村ビル302

参考URL:
https://sunabagallery.com/upcoming/20200125_a4_happy/a4_happy.html

2019年11月5日火曜日

◎久地樂を描きました。


ピーター・トライアス氏の歴史改変SF『USJ』に登場するキャラクターの久地樂を描きました。
彼女は「メカ」と呼ばれる巨大ロボット兵器のパイロットです。ですが、体格とか、パイロットスーツの構造等をもっと研究しなければと思いました。ちなみに後ろのメカは私の妄想で、頭部は韓国のK2戦車(ブラックパンサー)の影響を受けています。
なお、USJのファンイラスト以外でも、私はロボット兵器の絵をよく描いているのですが、こうした作品は、今までずっと熱中していた『アーマード・コア』シリーズや『ベルトロガー9』、『slai』等のゲームや、ロボゲー関連のプラモデルに影響を受けています。いや・・・・・「感じがします」と控えめにいった方がよかったかも・・・・・・?

2019年11月4日月曜日

印象に残ったアニメの話

私は映画といっしょに、アニメも観ているのですが、今まで印象に残ったアニメを下に書いておきます。
『週刊ストーリーランド』
『ベイベーばあちゃん』
『花田少年史』
『怪談レストラン』
『大きい一年生と小さな二年生』
です。

時間があれば、一つ一つ作品の感想を書いていきたいと思います。

2019年10月31日木曜日

何がバズっているか

自分のブログを見てみると、なぜかこの投稿の閲覧数が異常に多いことがわかりました。
ただのフリーゲームの紹介なのですが・・・・・・(汗)

で、Twitterをやっていると、何がバズっているのかが薄々わかるようになってきました。
○○とか□□とか。
ああ、○○とか□□とかはやっぱり誰かの逆鱗に触れるんだろうなと思いつつ、自分もTwitter初心者でフォロワーも少ない身、ちょっとはバズって欲しいなと思いますけど、こういうことも感じて、極力○○とか□□に足を突っ込んで迷った挙句、地獄を見ないようにしたいという思いもあります。その為には○○とか□□に関わらないように地道にやっていきなさいということでしょう・・・・・・。


2019年10月30日水曜日

チャッピーを観てます。

お気に入りの映画監督の一人にニール・ブロムカンプ氏がいます。
ブロムカンプ氏の映画はどれも格好いいメカが登場するのですが、その中でも『チャッピー』がお気に入りの作品です。
近未来のヨハネスブルグで、治安対策のためにロボットの警官が開発されます。開発者のディオンは、自己成長するAIを開発、そのロボットを使って実験したいと考えていました。ですがライバルの元軍人、ムーアとロボットを使って借金返済をもくろむギャングの介入で、事態は思わぬ方向に向かいます。
そこで、AIをインストールされたロボットは「チャッピー」と名付けられるのでした。
結末はあえていいませんが、「幽霊みたいなものに科学のメスを入れた感じ」のラストだと思いました。人は死ねば無になるとか、天国に行くとか、誰も分かってませんし・・・・・・。
ですが、本作で一番強烈なのはディオンを妬むライバル社員のヴィンセント・ムーアでしょうか。ヒュー・ジャックマン氏が演じる屈強な体の元軍人は豪快な雰囲気ですが、見かけによらず粘着質で陰湿な性格です。指示に従わないディオンにキレて銃を突きつけて脅し、彼を失脚させるために様々な裏工作を仕掛けます。
そして、自信の開発した遠隔操作型戦闘ロボット「ムース」を操作してチャッピーと対決するのですが、その場にいたギャングを「クズ」とよんで笑いながら攻撃し、ムースのカッターでギャングの体を真っ二つに切断しておきながら、冒頭で「倫理観のある人間が兵器をコントロールすべきだ」と主張している様に、本作の強烈な皮肉を感じました。

透明人間

透明人間の映画といえば、中学生の時にロードショーで観たポール・バーホーベン氏の『インビジブル』が強烈な記憶として残っています。
ある天才科学者が国家プロジェクトである、透明人間の実験の被検体に自らなるのですが、元の姿に戻れなくなり、その苛立ちからどんどん狂気をエスカレートさせていく内容で、バーホーベン氏特有の底意地の悪い残虐シーンがてんこ盛りでした。
特に印象に残ったのは、熱源カメラ越しに同じく透明になった犬を、主人公がストレスと怒りの捌け口として壁に叩きつけて殺すシーンと、最初に実験動物として透明になったゴリラがネズミをかみ殺すシーンです。冒頭からいきなりネズミがふわーっと浮いていって、血と内臓をまき散らして潰れるシーンはもう、ね(汗)犬のシーンも直接的に殺害描写を写さないぶん、凄惨さが増しています。
で、この間ジョン・カーペンター氏の『透明人間』を観たんですけど、本当にコンセプトが逆だなあと感じました。本作は『透明人間の告白』という小説が原作なのですが、とある敏腕サラリーマンがひょんなことから訪問先の研究所で発生した事故に巻き込まれ、透明人間になってしまいます。
それを軍事利用しようと政府のエージェントの魔の手が迫りますが、主人公は最後まで悪事に手をそめたりはしません。透明であることを利用して人を殺したり、悪の道に堕ちるようなシーンはほとんどありません。むしろ悪に堕ちていくのはサム・ニール氏演ずるエージェントのほうなのですが・・・・・・。
本作のほうは、政府のエージェントと主人公の鬼ごっこをドキドキしながら楽しめる映画でした。

2019年10月22日火曜日

TAMENTAI GALLERY様にて拙作を販売させて頂くことになりました。

先日より、TAMENTAI GALLERY様にて拙作を販売させて頂くことになりました。広島を拠点に活動されているとのことで、同じ広島出身者として、ベストを尽くしていきたいと思います。
なお、販売ページはこちらになります。

販売させて頂く作品は、下の画像のように、三眼少女シリーズがメインになるかと思います。どうかよろしくお願いいたします。



2019年10月21日月曜日

肝心な時になくなるんです

自分はよく傘のない時に雨が降ってきたり、傘をどこかに置き忘れて(迷惑かけてすみません)しまったりすることがよくあります。そんな時は強行突破をしたり、レインコートを着て外出するんですが、よく『かさをささないシランさん』という絵本を思い出します。
主人公の男が、雨の中を歩くのが好きだという理由で傘をささないんですが、ある時それがおかしいというだけで特高みたいなものにとっ捕まり、拷問をうけるんですけど、どうしてそんなしょーもないことで暴行されなきゃいけないんだよと、小学生の時の自分は思いました。東京メトロ2000系が好きといって、営団ファンにリンチされるようなもんじゃないかこれ・・・・・・。
でも、そういうしょーもないことで人権をはく奪され、拷問されることがありうるのがこの世界の怖さなんですよね・・・・・・。

無敵の人?


京アニの放火事件とかカリタス小学校の事件(最近では車のフロントガラスをいきなり叩き割られた事件もありますね)とかの犯人が、金も社会的信用がない故の「無敵の人」とされ、そうした人間の犯罪が急増しているといわれていましたが、こっちもバイト生活なんで、ちょっとそういう系の話を聞くとモヤモヤするのです・・・・・・。
え?俺今もしかして犯罪予備軍って思われてない?的な?どうでしょうか・・・・・・。

2019年10月19日土曜日

『ディズニーの魔法』を読みました。

有馬哲男氏の新書『ディズニーの魔法』を読みました。
ディズニーのシンデレラやピノキオには原作がありますが、たいていの昔話と同様に、原作はバッドエンドだったり内容が凄惨だったりします。
それをみんなに受け入れられるようなアニメにどう改変していったのかが詳しく書かれているのですが、ただ残酷シーンを排除したり、本来なら死ぬはずの悪役をみんなで仲良くさせるなど、ストーリーを「子供向け」に甘口にするのではなく、ディズニーの作品としてどうリメイクしていったかが詳しく描かれていて、再び『リトル・マーメイド』とか『美女と野獣』を観たくなりました。
それに、原作の猟奇的な部分に対する有馬氏のツッコミも面白かったです。
でも、アースラ(舳先で腹を刺される)とかクレイトン(蔦が首に絡まり縊死)の死に方とかけっこうダイレクトで残酷じゃないですか・・・・・・?

2019年10月16日水曜日

War day


コーニー星の超大国、ブラウンアイとドローヴの間で行われていた、10年にもわたる戦争「大戦」は、ブラウンアイが秘密裏に開発していたロボット兵器「ダハク」の投入と都市部への無差別攻撃により、ドローヴはブラウンアイに無条件降伏した。
そしてドローヴの敗戦から100年たつが、ダハクの無差別攻撃の実態は当時からずっと語り継がれており、ドローヴにはそのことを扱った映画や小説も沢山ある。
戦後生まれの私も、学校で何度も先生や平和教育の一環として招待された戦争経験者の話から、ダハクについては何度も聞かされていた。
だが、ドローヴが大戦の時、領土を拡大するために南方にある大陸リバルスを侵略し、特にべリオル諸島の原住民を虐殺したという事実は、ダハクの被害の影にすっかり隠れている。
それを知ったのは、私の大学にべリオル諸島からの留学生が来た時だった。彼女は私にドローヴがダハクで攻撃を受けたのは、自業自得だといった。私はおどろいて彼女にいった。
「何でそんなこというの?この国では沢山の人が死んでるんだよ!?」
彼女は私を冷たく見すえていった。
「じゃあ、大戦でドローヴの兵士たちが私たちのおじいちゃんやおばあちゃんを、『緑髪のサル』と呼んで面白半分に殺していったことはどうでもいいんだ?リバルスでだって、そういうことをしていたよね?今じゃその虐殺をでっちあげだっていう人もいるみたいだけど」
私はその時、今まで信じてきたドローヴの戦後の姿が、砂上の楼閣のように崩れ去っていくような感じがしていた。


2019年10月12日土曜日

忘れていた街

「春の訪れ」と「帰省」をテーマにして制作いたしました。
背景の建物は旧東ドイツっぽさをイメージしています。
ですが、髪の毛の艶をさぼったり、四駆の手前の女の子が薄着だったり、色々と手抜きをしてしまったと感じております。外は寒いはずなので、もうちょっと厚着だったほうがよかったですね、はい・・・・・・。

2019年10月2日水曜日

『ブリグズビー・ベア』を観ました。

映画『ブリグズビー・ベア』を観ました。
話は両親と暮らす25歳の青年ジェームズが、お気に入りのTV番組『ブリグズビー・ベア』を見ている所から話が始まるのですが、彼は絶対に外に出させてもらえず、どこか歪んだ環境で生活しています。
そしてある日、警察がやってきて両親を逮捕。ジェームズは保護され衝撃の事実を知ることになります。ずっと一緒に暮らしていた両親は本当の両親ではなく、彼を赤ん坊の時に誘拐したこと。『ブリグズビー・ベア』自体もTV番組等ではなく、偽の両親がジェームズのために作ったフェイク番組であったこと。
当然続きを楽しみにしていた『ブリグズビー・ベア』も偽の両親の逮捕で観れなくなり、突然現れた実の家族との生活の混乱の中、ジェームズは決心します。
「それなら、自分がブリグズビー・ベアの続きを作ってやる」と・・・・・・。
そして、25年間もの監禁生活から突然社会に放り出され、呆然とするしかジェームズが、徐々に刑事や両親、新しくできた友人を巻き込みながらクリエイターとして頭角を発揮していき、単なる監禁事件の犠牲者ではなく、一人のクリエイターとして拍手で迎えられるラストのシーンには、ジェームズの達成感がこちらにも伝わってくるようでした。

ですが、本作の趣旨はそういうことではないと思うのですが、もう少し監禁事件について言及するシーンが観てみたいと思いました。
特にジェームズの本当のお父さんが番組制作に固執する彼に対して、「この25年は我々には苦しみの連続だった」「君を盗んだんだ」と私情をぶちまけるシーンがありますが、そういうシリアスな場面がもっと欲しいと感じました。ジェームズにとってはあのシリーズはなくてはならないもの。ですが、偽の両親は嘘の世界を与えて、ジェームズを洗脳してきたようなものですから・・・・・・。

2019年10月1日火曜日

ステータス・アップデートを観ました。

『ステータス・アップデート』という映画を観ました。
スクールカーストの下位にいる高校生カイルが、ひょんなことから魔法のアプリが入ったスマホを手に入れることから物語が始まるのですが、この魔法のアプリに投稿したことは全て現実になるのです。ここら辺がなんとなく某ネコ型ロボットの登場する漫画のようだな~と感じていたら、じっさいに同じことを感じている方が何人かおられました(笑)
そんなアプリの力を駆使してカイルは自分にない才能を獲得し、高校の人気者になっていくのですが、こうした話によくあるように、甘い話には罠がある的な展開になっていきます。
本作はアプリの力に翻弄されるカイルを通じて、SNS社会へのアンチテーゼやその承認欲求への風刺が込められていますが、それに絡んだカイルの家庭環境も見逃せません。
本編終盤でついに父親の化けの皮が剥がれ、その際のカイルの決断は本作最大の痛烈なシーンだと感じました。自分も抉られるような気分だったです。
まあ、あんな結末になったけど、お父さんマジで自分の人生を見つけて幸せになってください・・・。

2019年9月24日火曜日

有田イマリ先生とはっぴぃヱンド

最近、有田イマリ先生の『はっぴぃヱンド。』という漫画を読んでいます。
田舎に引っ越してきた主人公が、最初は自然の中でのスローライフを満喫するんですが、転校先の学校では必ず学級日誌を書かなければならないというルールがありました。それを忘れると「罰ゲーム」としてみんなに惨殺されてしまいます。そして、主人公が殺されるとまた転校初日に時間が戻ってしまい、どうしてこんなことになるのかという謎に挑むタイムリープものですが、私は先生の『社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。』から先に読んでいたので、(前にもこういうことを書いたのですが)そのシリアスで残酷な展開にギャップを感じています。BBQと称して串刺しにしたりとか、包丁で襲ってきたりとか。

現在、『はっぴぃヱンド。』はまだ2巻までしか読めてませんが、頑張って最終巻まで読ませてもらいたいです。
ただ、主人公の姉である先生が教室でタバコを吸っているシーンがありましたが、ちょっとそこだけが気になりました・・・・・・。

2019年9月22日日曜日

◎槻野昭子さんです

久しぶりの、ピーター・トライアス氏の小説『USJ』のイラストを描きました。
本作はUSJに登場するヒロイン、特別高等警察の槻野昭子さんですが、厳しい性格の人なので、もっと目つきをきつくした方がよかったかなと思いました。
そして、昭子さんは物語後半のガンアームを装着した状態にしようかと思いましたが、ウイルス銃(と思ってください…‥)を持った姿にしました。反逆者の疑いがかかった人物にこれが発射されるシーンがあるのですが、強力なウイルスで人体崩壊させるので本当にグロいです。
USJシリーズの最新作、CSRにも槻野さんが登場するらしいので、本当に楽しみにしています・・・・・・。


2019年9月21日土曜日

ギャップのお話です

『宇宙人のいる教室』という、さとうまきこ氏の児童書を読んだことがあり、本作のイラストを漫画家の勝川克志氏が担当されていました。
さとう氏は『ハッピー・バースデイ!幽霊くん』という作品でも勝川氏とタッグを組まれていますが、いじめをめぐる問題を何とかハッピーエンドでまとめた『宇宙人のいる教室』とは違い、本作はいじめ自殺という一層重い問題をテーマにしていています。しかも、その加害者の苦悩も生々しく描かれているので、玩具のようにデフォルメされた勝川氏のイラストを見てはいつも激しいギャップを感じます。だからこそ、本作はいつまでも記憶に残っているのですが・・・・・・。

ちなみに、内容と絵のギャップといえば、いつもは明るい絵柄の絵本作家、武田美穂氏がイラストを担当された、兵器メーカーを風刺した那須正幹氏の絵本『ねんどの神さま』も思い出します。
あれも『ますだくん』シリーズや『すみっこのおばけ』からは想像できないような、シリアスで暗い絵柄でしたから・・・・・。


2019年9月17日火曜日

最後の晩餐を読みました。

『12歳。』シリーズで有名なまいた菜穂先生のホラー短編集『最後の晩餐』を読みました。
内容は人体切断やカニバリズム等、けっこうおぞましい題材があるのですが、意外と残酷なシーンは皆無ですが、まず、私がこの中でインパクトを受けた作品の感想を描きてみたいと思います。
人身事故で亡くなった少女の亡霊の都市伝説を巡る『踏切のさっちゃん』ですが、面白半分にその伝説が絡んだおまじないを実践したため、みんなが徐々に体の一部をもぎ取られていきます。トイレの床から排水口へと血が流れていくシーンや、破壊されたドアから手がのぞいている描写などは、体を千切られるシーンを見せられるよりも「痛さ」を感じさせます。
『最後の晩餐』も、人間が直接解体されるような描写はなく、台詞のみでカニバリズムが表現されているのですが、主人公が自然に食べる対象を犬から人間へと移していき、至福の表情で悦に浸るところに、凄まじい狂気を感じました。満面の笑顔で「こんなにおいしいものがあるなんて知らなかった」と言い放つ主人公に、いったいどう声をかければいいのでしょうか?これは血だらけの死体を見せられるよりも恐ろしいシーンです。
『糸電話』も自分の都合のために相手を裏切り、切り捨てる主人公と、その代償のようにエスカレートしていく友人の想いにこそ本当の怖さがありました。
最終的に主人公はカッターで顔にある「とある部分」を切断されるのですが、床に血のこびりついた体の一部分が転がっていたりするシーンがあるわけではなく、血がつたう糸電話の描写で、「何が起きたか」の生々しさがいっそう感じられました。
このように、『最後の晩餐』はグロテスクな描写が一切排除されている分、その裏で起きていることを想像させるという、奥ゆかしい恐怖を感じさせる作品だと思いました。

あやしの保健室3を読みました。

染谷果子先生の『あやしの保健室3 学校のジバクレイ』を読みました。
こんどは統廃合で閉校する予定の小学校が舞台で、閉校に絡んだ子供の感情や、善い人に振り回される子供の悩みなどが、すごい生々しかったです。特に和太鼓をたたく日向ちゃんの姿がもう・・・・・・。自分も見習いたいよ・・・・・・。
1巻から感じるのですが、被災者の感情とか、親族の死別とか、本シリーズは重いことをさらっと入れてくるように思います・・・・・・。
自分自身、まだ母校の統廃合(まあちょっと一部ヤバいんじゃないの的な所はありますが)は経験しておりませんが、恩師の方が務められていた小学校を訪れたことがあり、そこが廃校になるという話を聞いたので、そういう感情は理解できるような気がしました。
イラストをを担当されたHIZGI氏のイラストもやっぱり官能的で、これからどんなキャラクターが出てくるのか、楽しみに待っています。


2019年9月16日月曜日

他人の血

小学生の時、「遺伝学」というものがクラスで流行っていた。特にその中心にいるのがKという男子で、いつもこんなことをいっていた。
「努力すればなんとかなるっていうのは嘘だよ。もともと知能というのは遺伝で決まってるんだから」
 「知ってるか?親の学歴や収入が子供の将来を左右すること?だから、このクラスの半分は大人になったら少ない年収しかもらえないの」
「世の中はお前らが考えてるよりもっと残酷なの。教師とかがいわないだけで、そういうことを証明する科学的根拠がいっぱいあるんだから」
 そして、Kは私のことにも口を出し始めた。
 「あいつは三眼症だろう?だから十代後半のうちに死ぬ確率が大きくなるんだ」
 Kの言葉に同調するように、取り巻きの子供たちが声をあげた。
 「え、じゃあ三峰さんって高校生とかのうちに死ぬってこと?」
 「その時期っていつなんだろ?」
 その時、となりにいた友達のHが机をたたいて叫んだ。
 「いい加減にしなよ!そんなことを賭けみたいにいわないでよ!」
 Hに続くように、Lもいった。
 「そうそう、毎回人をモルモットみたいに扱うようなこといって、いじめじゃないそれ?」
 すると、Kはすねた目で私たちを見ていった。
 「なんだよ。実際に三眼症の子供の死亡率が高いからそれをいっただけだろ?いじめでもなんでもねえよ。それとも『死亡率が低い』って嘘をつく方が問題だと思うんだけど?」
 取り巻きたちもそれに続くようにいった。
 「Kのいってることにはみな科学的根拠があるんだよ。それを邪魔してくること自体『いじめ』だろ?」
 「そうそう。いうべき事実をいってあげることこそ、三峰さんのためだと思うけど。世の中にはKのいう通り、不都合な事実があるんだから」
 
 でも、私にはわかっていた・・・・・・Kたちや、遺伝学をブームにした大人達は私みたいに問題を抱えていない。傷つくことの恐怖を味わっていない。だからこそ、世の中は不都合な事実がある残酷な世界だといいきれることに。

『人非ざるのもが棲む世界Ⅱ』終了のお知らせ。

この度、『人非ざるものが棲む世界Ⅱ』に拙作を出展させて頂いておりましたが、皆様のおかげで無事に終了いたしました。
御多忙中にも拘らず、会場にお越しくださり、拙作をお買い上げくださったお客様や、拙作を出展するにあたり、大変お世話になったThe Artcomplex Center of Tokyoの皆様に深くお礼を申し上げます。

2019年9月12日木曜日

『人非なるものが棲む世界Ⅱ』報告。

現在、The Artcomplex Center of Tokyo様にて開催されている『人非ざるものが棲む世界Ⅱ』に拙作を出展させて頂いております。
なお、搬入・設置はスタッフの方にお願いしておりましたので、拙作はこのように展示されております。


新しく始めた『三眼少女』シリーズです。コンセプトとしては、「違うことを巡る差別や偏見」みたいなものがあります。詳しくはプロフィール用紙に書いてあるのですが・・・・・・。
 
はい、私の偽善者ぶりとイタさが露呈していますね(汗)でも、自分がやられる立場だったらっていう不安やモヤモヤというのは常にあります。今もそうかもしれないし・・・・・・。

2019年9月8日日曜日

誰かの嫌い

最近とある子供向けの図鑑に、自衛隊の車両や艦艇などが掲載されていたことで抗議が来て、増刷が中止されたという騒動があったのですが、やっぱり何かを表現したら誰かの嫌いにぶち当たってしまうというのはあって、そうしたことにどう答えていけばいいのかな~と考えさせられました。
乗り物図鑑のお話だけではなく、絵本や児童書に萌えイラストを使うなとか、世の中にはいろんな誰かの「嫌い」が渦巻いているわけだし、色々と複雑な話だと思いました。
でも、子供向けの乗り物図鑑って、たいてい戦闘機とかイージス艦とかって載ってる気がするし・・・・・・。

ところで、個人的には蓮コラとかの、密集系の画像が一番嫌なわけなんですが(汗)




2019年9月2日月曜日

初恋だと感じたけど

「へえー、Eさんってこんなすごい作品が描けるんですね」
私がとある企画展に作品を出展していた時、当時付き合っていた彼氏のBが来た。彼は今、アート系の活動をしているらしく、Bはやたらと私の作品を、媚びるように褒めていた。
やはり恋人を貶すわけにはいかないのだろうか、私は黙ってBの話を聞いていた。多少うざったいところもあるけど、色々と彼は親切だったので、今日まで彼との関係は続いていた。だが、次の言葉を聞いたとき、私は心臓を殴られるような思いがした。
「やっぱりEさんは三眼症だから、僕たちにはない能力があるんですよね。僕はEさんみたいに障害を持っている人や、専門的な教育を受けてない人や、社会にのお荷物になっている人たちこそユニークなアートを生み出せると思ってるんです。僕はそれを『マージナルアート』と名付けて今のアートシーンにアピールしたいんです。是非とも僕たちの活動に参加してもらえませんか?」
その時が、これまで繋がっていた私とBの関係が切れる瞬間だった。

2019年8月29日木曜日

PS版攻殻機動隊を購入しました。

士郎正宗先生の名作コミック『攻殻機動隊』をゲーム化した『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』を再購入しました。中学生の時に持っていたのですが、一時売却していたもので・・・・・・。
内容は、原作コミックに登場したクモ型戦車「フチコマ」を操作し、公安9課の新人としてテロリストを追いつめていくというものですが、フチコマの性質上、天井にはりついて敵の攻撃を避けたり、壁によじ登ってヘリを撃墜できたりと、かなり自由度の高いロボゲーになっています。ミッションも市街戦やカーチェイス等が用意されているのですが、本ゲームは何といっても使用されているBGMもすごいです。
何とBGMを担当されているのが、石野卓球氏やデリック・メイ氏やマイク・ヴァン・ダイク氏など、テクノミュージックを代表するミュージシャンなのです。特に私は最終面で流れる『The Vertical』やトレーニングモードで流れる『Can U Dig It?』がお気に入りです。
こういうところから、本作は攻殻機動隊やロボゲーのファンのみならず、テクノ系音楽が好きな人にもおすすめの作品です。


2019年8月12日月曜日

『人非ざるものが棲む世界Ⅱ』お知らせ。

来る令和元年9月10日(火)より、私はThe Artcomplexcenter of Tokyo様にて開催される『人非ざるものが棲む世界Ⅱ』に拙作を出展させて頂きます
私は三眼少女(三眼娘?)のキャンバス作品と小冊子を出展させて頂く予定です。
 こういう感じのやつです。↘
なお、私は9月12日(木)から9月15日(日)まで会場に常駐いたします。ですが事情により席を外す場合がございますので、どうかご了承下さませ。

 とき:令和元年9月10日(火)~9月15日(日) 11:00~20:00
 ※最終日は17:00まででございます。
 ところ:〒160-0015 東京都新宿区大京町12-9
 The Artcomplex Center of Tokyo
  参考URL:http://www.gallerycomplex.com/c/monster2/

『広島芸術屋台』終了のお知らせ。

この度、ギャラリーG様が主催されていた『広島芸術屋台』に作品を出展させて頂いていたのですが、皆様のおかげで無事に終了いたしました。
この暑い中にも関わらず、会場にお越しいただき、拙作をお買い上げいただいたお客様に厚くお礼を申し上げます。
これからも、より良い作品作りに努めてまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。

2019年8月10日土曜日

広島芸術屋台のお知らせ。

現在、広島市民球場跡地にてHAP様が開催されている『広島芸術屋台』に拙作を出展させて頂いております。新作の絵葉書も出展しておりますので、もしお時間がございましたら、ぜひともお立ち寄りくださいませ。



2019年8月4日日曜日

予兆

本作はおなじみの三眼少女シリーズですが、ずっと前にいった
下津井電鉄の下津井駅跡がモデルになっています。日本中にはこうしたミニサイズの鉄道が走っていましたが、モータリゼーションのせいで今では数えるしかありません。同じ種類の三岐鉄道北勢線に乗ったことがあるのですが、その小ささにカルチャーショックを覚えたことがあります。
下津井駅跡に行った時は小雨が降っており、人も殆どいない中で電車を撮影したりしていたので、どこか終末観が漂っていました。

BGM:菊池桃子氏の『もう遭えないかもしれない』

2019年8月3日土曜日

キラー・メイズを観ました。

映画『キラー・メイズ』を観ました。
鬱屈した感情をかかえる芸術家が、それを晴らすようにダンボールの迷路を作っているうち、いつの間にか迷路が巨大化していき出られなくなり、そんな彼を仲間が救出するためにダンボールの迷宮に入っていくといった内容なのですが、ホラーなのにコメディです。
ダンボールの迷宮には色々な殺人トラップがあり、ちょっとした気のゆるみで串刺しにされたり、首を撥ねられるのですが(あの犠牲者の生首はわざとらしい表情で笑えました)、血しぶきなどのスプラッタ描写が紙で表現されるのでグロさは皆無です。
そして、物語の中盤でみんながダンボール人形になってしまう所が面白かったです。
OPとEDに流れるアニメもスタイリッシュでした。



2019年7月30日火曜日

無題

御存じの通り、広島には地下鉄がありません。ですので、旅行などで地下鉄のある街に行くと、いつもどこか羨ましく思っていました。一応地元でもアストラムラインという新交通システムが市街地の地下(一部区間は地下高速鉄道整備事業費整備補助を受けて建設されています)を通っていますが、ほんのわずかな区間ですし、地下に降りて普通の電車に乗るという行為は田舎者根性だからでしょうか、すごく新鮮なことだなと思ったりします。
でも、同じホームで乗り換えができる広島電鉄の方が乗りやすかったり・・・・・・。

2019年7月25日木曜日

バンブルビーを観ました。

ついに、実写版TFシリーズの前日譚『バンブルビー』を観ました。
本作の監督はこれまで実写版TFの監督を務められてきたマイケル・ベイ氏とは違い、『KUBO/二本の弦の秘密』のトラヴィス・ナイト氏になっており、(俗にベイヘムと称される)派手なアクションや爆発ではなく、父親を心臓発作で失った傷心の少女チャーリーと、オートボットのメンバー、バンブルビーとの人間ドラマがメインになっています。
バンブルビーだけではなく、残忍ながらも頭の切れる女性ディセプティコンのシャッターや、嗜虐的なドロップキック等の悪役も魅力がありました。何と彼らは車だけではなく、戦闘機やヘリにも変形できる、実写TF初のトリプルチェンジャーなのです。
ところで、本作品を観ているうち、少女と意思を持ったワーゲンビートルの交流、80年代洋楽のBGM、歌う主役などという点で、私はどこか『ハービー 機械仕掛けのキューピッド』思い出してしまいました。

ところで、本作の悪役はディセプティコン以外にも、ティナという嫌味なお金持ちの娘がおり、事あるごとにチャーリーのことを馬鹿にしてきます。そしてチャーリーのワーゲンを見て、彼女の父親が亡くなってることわかっていて「パパにもっといい車買ってもらえばよかったじゃない」というからかうのですが、後で仕返しとして自分のBMWを破壊されます。でも、そこでチャーリーと友人のメモに殴られなかっただけティナは本当に運がいいと思いました。本来ならティナはチャーリーの心身を深く傷つける言動を面白半分に発したので、チャーリーにぶん殴られても仕方ないと思ったのです。リアルでもぶん殴られないことを逆手に利用して、そういう発言をわざと行っている人をたくさん見ているので、ふと本筋とは関係ないことが思い浮かんでしまいました。
いや、暴力は絶対ダメなんですけど、ベタなドラマでは絶対そうなってるかもしれないと・・・・・・。

2019年7月20日土曜日

ムーンライト・マイルを観ました。

映画『ムーンライト・マイル』を観ました。
本映画は婚約の三日前に恋人ダイアナを銃撃事件で亡くした男性ジョーが、その遺族と同居生活を送っている所から始まります。ですが、ジョーはダイアナとの関係で彼らにいいだせない秘密があって、葛藤するという内容なのですが、本映画は何と、監督のブラッド・シルバーリング氏が実際に交際していた女優をストーカーに殺害されるという実体験を下敷きにしています。
ですが、全体を通して特に派手な演出はなく、淡々と当事者の思いが描かれており、犯人にどんな判決が下ったかも伏せられたままです。
だからこそ、シルバーリング氏の経験の重みがひしひしと感じられるような映画でした。

これは個人的な感想ですが、本作品は死を題材にしていることで、同氏が監督した幽霊が主人公の『キャスパー』や死者を誘う天使が主人公の『シティ・オブ・エンジェル』ともどこか共通点を感じました。


2019年7月19日金曜日

芸術屋台のお知らせ。

来る令和元年8月10日より、ギャラリーG様が主催される『芸術屋台』に拙作を出展いたします。
私は全期間会場に常駐いたしますが、事情により席を外す場合がございますので、どうかご了承くださいませ。
なお、拙作の売上金の一部は西日本豪雨の義援金として寄付いたします。

とき:令和元年8月10日(土)~8月11日(日) 16:00~20:00
ところ:〒730-0011 広島県広島市中区基町5-25 旧広島市民球場跡地

2019年7月17日水曜日

神はあたしたちを選ばない

三眼症に生まれたことで、私は年を重ねるうち、色々な偏見があることに気がつき始めていた。
普段は障害者を差別することに断固たる態度で臨む人間がいるのに、巷では平気で私たちのような人間が「ジンガイ」と漫画やライトノベルの中で揶揄され続けていた。
「神様、どうして私をこんな顔にしたの?」と私は何度も神に問いながら生きてきたが、最近ではこうも感じている。もしかすると、神は最初から私を選んでいなかったのではないかと。

2019年7月16日火曜日

フォーセイケンの記憶

大学生の時、岡山市内のゲームショップで『フォーセイケン』なるゲームを購入したことがありました。
そのゲームは、複雑に入り組んだステージの中を、反重力バイクでフワフワ浮いた状態で移動しながら敵と戦うといった、ディセントと同じような内容のゲームなのですが、いささかOPがえぐかったです。
本ゲームは、とある科学実験が失敗し、その影響で壊滅状態に陥った未来の地球が舞台で、そのせいで地球には殆ど人がすめなくなってしまいました。そして、銀河の偉い勢力の力で放棄を宣言されてしまった地球でトレジャーハンターみたいな人たちが、武装した反重力バイクで今日も地球に眠るお宝を探しにやってくるといったものですが、施設内には防衛用のメカが残っていますし、当然ライバルもいるので小競り合いが起きます。
で、OPではそういう世界観が描かれているのですが、こういうシーンがあります。
◎よそ見運転のせいで目の前にあるフックに気がつかず、フックに顔が串刺し
◎天井にあるパーツを取ろうとしていると、隙を突かれてライバルにバルカン砲で蜂の巣にされる
◎相打ちをしようとすると、敵のバイクからブレードが出てきて首をはねられる
とまあこんな感じです。
本ゲームはディセントよりも操作性が難しく、OPも内容もハードなゲームでした。一体何度自分は死んだことやら・・・・・・。

2019年7月15日月曜日

蚊に刺された話

夏が近づいてきた証でしょうか、この間蚊に刺されました。
そして、蚊に刺される度に思うんですけど、なぜあれだけ痛みを感じさせずに皮膚を刺すことができるのか不思議でたまりません。
蚊は嫌な虫ですが、そこら辺のところは本当にすごいと思います。

2019年7月9日火曜日

福山に行ってきました。

この間、私用で福山までいってきました。
途中で福塩線に乗ったんですが、本数が少ないにもかかわらず、意外と人がのっていました。小学生の時、「ふくしお線」と呼んでいた子がいたっけな・・・・・・。
福塩線の電車です。帰りに乗る時、後ろのドアが開かなかったので焦りました(笑)
福山駅に乗り入れていた井原鉄道の気動車です。学生時代に通しで乗ったことがあるんですけど、田園の中の高架をけっこう飛ばしていました。

2019年6月16日日曜日

贖罪

「革命」と称して、インターネットやデジタル技術が衰退したあとの世界を舞台に、漫画家の活躍を描く、水沢悦子先生の『ヤコとポコ』という漫画があります。
一見ゆったりした世界なのですが、一応モバイル機器使用者の大量自殺とか、伊方さんの暴走とかの黒い事情がちらほらと出ていますし、みんなが平和に暮らしている裏では、実は強大な力が動いてるんじゃないのかなーとか、いろいろ思いながら制作いたしました。
なお、メカの後ろの菱型戦車は、大長編ドラえもんにもそうした戦車が登場していた記憶をさぐったものです。

2019年6月14日金曜日

僕を見つけて

あの日、弟は遺体になって遠足から帰ってきた。それから10年、私は弟が人生の最後を過ごした場所にようやく行くことができた。展示内容は少し変えられていたが、ほとんどの部分は昔と変わらないままだ。こうして時を過ごしていると、私にしか聞こえない声が聞こえてくるような気がするのだ。
「お姉ちゃん、今までどこにいっていたの?」と・・・・・・。

因果の火

ジョン・ソール氏のお気に入りの作品の一つに、『因果の火』という作品があります。
百年前に大火事を起こし、そのまま廃墟として放置されている靴工場の廃墟を、持ち主の子孫がショッピングセンターに改装しようとしますが、いざ工事が始まると奇妙な現象が起き始めて・・・・・・というものですが、アメリカの片田舎、名家の因習、部外者へのいじめ等、ソール氏のメインストリームが詰め込まれています。
そして、本作は淡々とした書き方にもかかわらず、すごい容赦がないです。火事で死んでいく子供の描写とか、子供同士の殺人のシーンとか。
特に、ラストで自分の子供の遺体を発見した父親が、殺人を察知してしまうシーンや、どこかで自分の娘が異常な状況で死んだのだと感じつつも、真実を直視する辛さから逃げようとする母親の姿は、本作において非常に凄味がありました。

2019年6月11日火曜日

Wicked drone

その都市では、美少女のアンドロイドをパートナーにした戦闘ゲームが行われていた。
美少女達は完全にプレイヤーの下僕となり、その孤独な心を慰撫するだけの存在だった。
だがある日、一体のアンドロイドがプレイヤーの制御下をはなれ、こう宣言したことから地獄は始まった。
「我々は自立を獲得する。人間に慈悲あれ」
それは偽物の戦争が、本当の戦争に変わる瞬間だった。まやかしのヒーローに溺れていた者は、本当に銃をとるための覚悟と恐怖を突き付けられたのだ。
冷酷に殺されていく一般市民。なすすべもない管理者。果たして、彼らは生きてこの都市を出ることができるのだろうか?そして、この惨劇の真相は・・・・・・!?

2019年6月9日日曜日

加藤望様の個展にお邪魔いたしました。

この度、加藤望様の個展『おやすみ、また明日』の頂いておりましたので、本日個展が開催されているギャラリーG様にお邪魔させて頂きました。どこかストイックな雰囲気の、暗いタッチの絵が印象的でした。
 本展では額入りの作品のほか、自作された絵本やレターセットの販売もされていて、私は特に獲物をとろうとして、逆に善意に解釈されて失敗を続けるフクロウの絵本が特に印象に残りました。そして、中々食料にありつけないフクロウに、意外な結末が待っています。善意と解釈されたことがまわりにまわって、「そうか!」と感じさせるようなラストでした。
本日は暑い日でしたが、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

路面電車まつりに行きました。

この猛暑の中、体に鞭打って路面電車まつりに行きました。年に一回のイベントのせいか、あいかわらず賑やかでした。

1924年製(!!)の車両を繰り返し改造したうえで現在に至る、元神戸市電500形(現:570形)。現役最古の冷房車両で、朝のラッシュアワーや選挙シーズンなどでその姿を見られます。
 
いわずと知れた被爆電車、650形です。手前の653号は被爆当時の塗装が復元されています。昔本車両のペーパークラフトをもっていたな・・・・・・。

ドイツのハノーバー市より寄贈された、200形です。これまで横川~江波間にてレトロ電車として運行されていましたが、ICカード非対応のため、残念ながら営業運行を終了してしまいました。個人的にかつて運行されていたドルトムント市電と並び、個性的でおしゃれな車両だと感じます。ヨーロッパの電車はみなそう感じるんですが・・・・・・。

2019年6月5日水曜日

フルカラーLEDのバスを発見

気がつけば、もう市内にはフルカラーLEDのバスが走っていました。なんかどんどん公共交通機関のハイテク化が進んでいますね。
もう気がつけばハイブリッド仕様のバスが走っていたり、気がつけばCNG使用のバスが走っていたりします。
今度は電気バスの導入みたいなことになるんでしょうか・・・・・・?

2019年6月4日火曜日

プレゼントの話

子供の時、誕生日とかクリスマスにおもちゃを買ってもらった経験のある人は多いと思いますが、私もその一人でした。ですが、大きくなるにつれてあまり相手に負担がかかるような、高いものをもらっちゃいけないと思うようになり、ある誕生日の日に身内とトイザらスに行った時のことです。自分は食玩コーナーにあった、フロントミッションのトレーディングアーツという手のひらサイズのフィギュアにしました。ですが、身内はこういったのです。
「ええ~、こんなんでいいのォー?」
その時、自分は愛情とか幸せとか、それをモノとして与えることは色々と難しいバランスの上に成り立っているのだなあということを、あらためて思い知ったのでした。
そういう現在も、誰かに大したモノを買ってあげられる立場にはないわけですが(汗)

2019年6月3日月曜日

Beauty poor

背伸びしがちな少女が、ちょっとしたことから危うい道に入っていく物語を描く、精神科医スティーブ・レヴェンクロン氏の小説から本作は発想を得ました。
なお、本作の少女は高望みする少女として、うさくん氏の『マコちゃん絵日記』に登場する常高望美ちゃんをモデルにしています。レヴェンクロン氏の作品とは違い、彼女は取り返しがつく範囲で失敗を繰り返しながら成長をしていくのですが、無理して手に入れようとしている理想の世界が、実は空虚で危険な世界で、葛藤の末に現実に戻っていく少女の姿と重なるものがあると感じました。

2019年5月29日水曜日

デッドマン・ウォーキングを観ました。

死刑制度の是非を問う、実話をもとにした映画『デッドマン・ウォーキング』を観ました。内容は、ひょんなことから死刑囚のマシューから手紙が届いたシスター・ヘレンが、その死を見守ることになり、ヘレンとの交流のうちに、極悪非道だった男の内面にも変化が芽生え始め・・・・・・といったものですが、何というのか・・・・・・凄まじいです。俳優さんの演技がみな淡々として抑制されている分、殺人事件に巻き込まれた人たちの怨嗟の念というものが生々しく伝わってくる作品でした。
特に印象に残ったのは、殺人犯のマシューの母親のシーンです。息子があんなことをしたばっかりに、母親は家族もろともいじめや悪意にさらされます。何の落ち度もないのに、息子が森の中でカップルをレイプの末に惨殺、挙句の果てにはヒトラー礼賛や人種差別的な発言を繰り返していたら、そりゃ「どうして?」とずっと自問自答してしまうよなーと感じました。
ですが、加害者側ばかりではなく、きちんと被害者遺族にもスポットライトがきちんと当たっています。特にマシューの味方になったヘレンは当然「敵」として認定され、遺族の家に向かったヘレンが容赦ない言葉を浴びせられるシーンは、本作でもマシューのお母さんの苦悩と同じくらいインパクトがありました。
本作は死刑制度の是非と問うという内容ですが、それは建前で、死刑を票集めのパフォーマンスとして利用する州知事や、「ケダモノ」と称された男に必死で向き合うヘレン、被害者遺族・加害者家族の苦悩や怒りなどを漢方薬のように煮詰めて「人を殺すと、いったいどうなるのか?」を生々しく描き出した作品だと感じました。

2019年5月28日火曜日

昭和オトメ御伽話を読みました。

大正時代のラブストーリーを描いた『大正処女御伽話』の続編『昭和オトメ御伽話』を読みました。いまもここで連載されてるエピソードを読んでいるのですが、前作で主人公の絆を阻む悪役として登場した珠代さんが、また恐ろしい存在感を放っています。
美人(しかもどっか官能的)なのに行動や言動が異常でぶっ飛んでる様はなんか、性格俳優の怪演を見ているようで強烈です。
このシリーズでは夕月ちゃんや常世ちゃんがプッシュされていると思いますが、映画でもゲイリー・オールドマン氏やウィレム・デフォー氏の演じる怪しそうな悪役に惹かれているからでしょうか、私は珠代さん推しなのです。
それに、すごい金持ってそうだからかなあ(爆)

あ、それと本作の舞台になっている神戸は学生時代によくいった街です。本作を読んでいるとまた、神戸に行きたくなったなあ・・・・・・。ということで、下にいつか行った神戸の写真を貼っておきました。内容と全然関係ありませんが(汗)

2019年5月23日木曜日

戦これー戦闘少女これくしょんー


2119年3月、衝撃的なニュースが世界中に流れた。
某先進国で、富裕層が重度障害者を買い取ったうえでサイボーグに改造し、トーナメントとして殺し合いをさせる会員制のゲームが運営されていたというのだ。
この社会に秘密裏に存在していたゲームは、関係者の内部告発で初めて世に存在を知られることとなり、直ちに警察による捜査が行われた。
後に裁判の被告人になった運営組織の幹部や医療技術者、そして会員たちからは反省の言葉は聞かれず、むしろ開き直るような態度を見せるものが多かった。
「不幸な障害者を社会の役に立てるようにした自分たちの行為は、社会科学的に正しい面がある。きれい事ばかりいっているあなたたちには、全くわからないだろう」
「障害者を持つというという不幸に負担に苛まれる、保護者の人生の質を向上させるために、私たちはまたとない社会貢献をした」
だが、本当に恐ろしいのはここからである。
死刑判決を受けた被告人がいるにも関わらず、国外でも彼らに同調する人間が少なからずおり、犠牲者のファンアートやコミックがネットでたくさん制作されているということだ。私たちにできることは、せめての抵抗として、こうした思想に最大限の歯止めをかけていくことだけだろう。


I'm not your toy,FUCK YOU.


―S子さん、私は今までクラスのみんなと一緒にあなたに酷いいじめを行ってきました。
理由は御存じの通り、あなたのお祖父さんが事故を起こしたことで、誰が言い始めたのかこちらの責任が色々とごまかされたまま始まったバッシングに、考えもせずに乗ってしまったのが原因です。
ええ、私は週刊誌やネットなど、周りの大人たちが事故に対してにいうことと同じくらいの酷い言葉をあなたに何度もぶつけました。やったほうは抗弁しにくく、やられた側、つまり正義の側についている限りは、勝てる勝負がいつまでもできる。
正直にいうと、義憤ばかりではなく、面白かったとさえ感じていました。だからいじめになったのでしょう。そしてあなたが学校に来れなくなったとき、みんなで拍手喝采をしました。
こんな卑劣なパワーバランスの頂点にいつまでも立てる権利が保障されていると、あの時の私は単純にもそう思い込んでいました。だから、あなたが学校を去る際に黒板に残した文字の意味も理解できなかったのでしょう。「I'm not your toy,FUCK YOU.」

でも、高校に進学した今は違います。私の高校を経営する学校法人が、九州に大学のキャンパスを新設する際に、以前から知り合いだった内閣総理大臣との口利きがあったのではないかという疑いから、今や政界を揺るがすスキャンダルに発展していることはわかると思います。そして、どこから調べたのかはわかりませんが、私の高校の画像もネットでさらされ、とあるスポーツ新聞ではかなり酷いことを書かれていました。ある時は、それよりもっと酷い言葉をネット上で見たことがあります。これを見て、初めて痛いということはこういうことなのだと気がついたのです。
決してこれは告解のつもりではありません。私のやってきたことが告白して許されることだとは絶対に思えないのです。S子さん、あなたにはこんな目にあって初めて、人の痛みが理解できる自分の馬鹿さ加減を笑ってほしかった。こんな弱虫だった自分を笑ってほしかった。
今も問題に便乗した誹謗中傷は続いていますが、きちんと逃げずに、あなたがあの時何を感じてきたのか、ずっと勉強していきたいのです。

2019年5月22日水曜日

Fury liquid


去年、『多摩川ヒルズ族の妄想な日常』という小説が出版された。
内容は、貧困家庭の子供たちやその親、生活保護受給者やホームレスが意図的にそうした生活を営んでいるものとして、面白おかしくギャグを交えて描いたもので、この間はドラマ化もされていた。要するに、そうした生活を実際に見ていない人間にとって、私たちは「下流生活を送るクズ人間の集まり」で「普通の小説とケータイ小説の違いもわからないおサル」らしい。著者の公式サイトでも、こうした見解はむしろ、社会問題を理解する上でのユーモアだと公言していた。
「社会問題を理解するにはユーモアが必要です。社会のお荷物とされる彼らにも、我々普通の人間が持っていないユニークな一面があると思ったのが、本作の執筆の動機です」

この十三年の間、私たちはこうした人間にいわれるがままに甘んじていた。でも、今では彼らが何をいっているのかわからせる力を手に入れている。

2019年5月21日火曜日

個展『ハルシネーション!!』終了のお知らせです。

本日、皆様のおかげで、無事に横川創苑様にて開催させて頂いていた個展『ハルシネーション!!』が終了いたしました。
この度はお忙しいにもかかわらず、本展にお越しくださり、お励ましのお言葉をお送りくださり、拙作をお買い上げくださったお客様や、御多忙中にも拘らず様々なお手伝いを頂いたオーナーの平石もも様に心からのお礼を申し上げます。
今回経験いたしたことを礎に、よりよい制作をしていきたいと思います。

Self destruct

ある時、製菓会社を経営している私の祖父が、賞味期限切れのチョコレートを販売していたことがわかった。記者会見では祖父は不誠実な対応をし、そこから「ゴマカシ」という言葉が流行語大賞に選ばれ、遊び半分で何も考えずにゴマカシという言葉を使う人を街でも、本でもよく見かけるようになった。
それから、祖父だけではなく、どこから情報を仕入れたのだろうか、血縁者であるとわかった私にも車から卵が投げつけられたり、家に落書きがされるようになった。「これが皆さんに毒入りチョコレートを食わせた糞ジジイの孫です!住所も特定したので拡散希望!ゴマカシを許すな!!#○○食品」という内容のツイートも沢山TL上を流れるようになった。
こうして、祖父のやったことに家族が全員巻き込まれる形で私の将来の計画は崩壊した。
でも、ひとつだけ思うことがある。「なぜ、私がやったことではないのに私が責められなければならないのか?」と。「なぜ、祖父の言葉を流行語大賞に選ぶ必要があるのか?」と。

2019年5月20日月曜日

『おやすみの歌が消えて』を読みました。

明らかにサンディフック小学校の銃乱射事件を題材にした『おやすみの歌が消えて』を読みました。ストーリーは銃乱射事件で兄をなくした6歳の少年、ザックの視点で進んでいくのですが、事件のショックで逆に鈍感になってしまうお父さん、そんなふがいないお父さんに怒りを募らせていくお母さん、お兄さんの死という事件の爪痕に翻弄されるザックの様子が丁寧に描かれています。犯人も自殺しているため、怒りの行き場を失った母親は、加害者の両親を訴えることにするのですが・・・・・・。
特に、物語後半でお母さんがキレて家を出ていく様は、女性の視点がすごく出ていると思いました。やっぱり、どんな事情であれ人を殺してはいけんということがよくわかる作品でした。

ガイジって何ですか?


「お前、絶対ガイジだろ?」隣のクラスの男子にそういわれたとき、私は11年の人生で初めて他人を殴っていた。彼は鼻から血を噴き出して倒れ、床には乳歯が転がっていた。
ガイジだろうが何だろうが、私は望んで三眼症になったわけではないし、世の中にはこうした差別が存在することも知っている。
でも、殴られることで相手がどう考えているかが分かり、その分私のような人間が被害にあう確率も少なくなる・・・・・・そんな確信をふと抱いた。

2019年5月17日金曜日

個展『ハルシネーション!!』の報告です。

現在、横川創苑様にて個展『ハルシネーション!!』を開催させて頂いております。
今回は出展させて頂いた拙作は少なめでかつデリケートな表現もございますが、その分力を入れました。↓全体図です。

 多分問題だろう手前の作品↓。たしかにあの事件は衝撃的だったけど、人を殺めるような犯罪者はそれだけの存在だと思います。洗脳とかいろいろ持ちたい興味はあるかもしれんけど、玩具にしちゃいけんです。


2019年5月16日木曜日

◎Solid Otome Atrocity


ピーター・トライアス氏のUSJシリーズの新作『サイバー・ショーグン・レボリューション』が刊行されるとのことで、ファンアートを制作いたしました。本作のメカは、わたぬき級麻琴号といい、私の脳内のメカの名前の由来は、ほとんどがとある漫画の登場人物からです(笑)

2019年5月15日水曜日

アルマゲドンを観ました。

『ディープ・インパクト』とほとんど同じ時期に公開され、地球に接近する彗星、プロフェッショナルによって埋め込まれる核弾頭、最終的に主人公達の自己犠牲でなんとか救われる地球という似通ったストーリーで、論争を巻き起こした『アルマゲドン』を観ました。
自分としては登場する特殊車両のアルマジロがカッコよく、おバカ(特にスティーブ・ブシェミ氏)なコメディ要素もあるのでアルマゲドンの方が好きかもしれないです。まあ、科学考証がないという批判もあるのですが・・・・・・。
でも、自分としてはどっちもいいと思います。要は好きなものを選べばいいということなんで。
稚拙な言葉なんですが、硬派なヒューマンドラマに感動したければ、『ディープ・インパクト』、そして監督のマイケル・ベイ氏の爆発でスッキリしたければ『アルマゲドン』ということでいいんじゃないでしょうか?

2019年5月7日火曜日

ダーク・ウォーターを観ました。

離婚調停中の母娘が、引っ越し先のマンションで恐怖に見舞われる映画『仄暗い水の底から』をハリウッドでリメイクした『ダーク・ウォーター』を観ました。
本作は舞台を日本からNYに移し、やはり市街地の離れにある陰気な雰囲気のアパートで、母娘が姿の見えない何かにじわじわを追い詰められていく様が描かれています。
ですが、主人公の母親や少女も原作と比べるとおどおどした感じはなく、ズバズバと本音をいいますし、姿がぼかされがちだった少女の亡霊ですらも姿を現して、はっきりと女の子と会話します。稲川淳二氏の本で、「ホラーと怪談は違う、ホラーは海外のもので、怪談は日本人の風習や歴史などが絡んでるんだ」という趣旨の主張を見た覚えがあるのですが、やはりこれがホラーと怪談の違いなのだろうかと思いました。

2019年5月6日月曜日

妻、ロボットになる。

村田椰融氏の『妻、小学生になる。』という漫画を読んでいる時、(本筋とはかなり乖離した発想で恐縮ながら)もし転生先がロボットとか、機械だったらどうなるんだろうか?と、ふと変な不安を感じたのが本作を制作するきっかけになりました。
なんか最近、人間の精神や意識を機械に転送したらどんな感じなのか、体が機械になったことにメリットを見出す人とかいるんだろうかとか、そういう想像をすることがよくあるので・・・・・・。

2019年4月28日日曜日

島村祥太君の作品展に行ってきました。

本日、段ボールで様々な乗り物やメカを制作されておられる島村祥太君が、元町ショッピングセンターにあるギャラリー、Alternative Space CORE様で作品展をされるとのことで、早速行ってまいりました。
やっぱりこだわりのある人は凄いものが作れるんだなと、改めて感じさせられる個展で、個人的にはアイアンマンのようなパワードスーツや、デロリアンのバッグが印象に残りました。今は亡きデロリアンの創業者とゼメキス氏が見ると感動するでしょう。
なお、幼少まで私はマンション育ちだったので、基町アパートのような複雑な構造の高層住宅には思い入れがあります。
基町ショッピングセンターで見つけた蝸牛です。久しぶりに見たな蝸牛なんて・・・・・・。

2019年4月20日土曜日

◎えいえんのメカ

(今回はピーター・トライアス氏のUSJネタです)
9番目のメカとは、機界上にて公開されていた絵本で、軽量級9番機のメカ、沙鬼号に登場する広島出身のパイロット、江乃雷(えのら)の活躍を描いている。
本作は広島で無差別テロを企てるテロリストとの激闘の中、誰が何といおうと祖国を愛し、身を挺して戦うことは尊いという作者の熱い思いが込められたストーリーと、(いささか誇張と捏造を含めた)スリルとロマンに溢れた内容からたちまち日本本国及びUSJで大人気となり、近年、某大手出版社により書籍化された。
現在、9番目のメカは日本及びUSJの児童書コーナーにおいて必ず見かける絵本である。

2019年4月19日金曜日

個展『ハルシネーション!!』のお知らせです。

来る2019年5月16日より、横川創苑様にて個展『ハルシネーション!!』を開催させて頂きます。ハルシネーションは英語で「幻覚」という意味です。
私は自身の理想を少女に託していますが、それはある意味幻覚ではないかとふと思ったことがタイトルの由来です。たぶん令和になってもそうした幻覚に基づいた生活は続いていくのでしょう。
本展ではキャンバス作品を始めとして、新作の小冊子も発売する予定ですので、お時間がございましたらどうかお立ち寄りくださいませ。
なお、拙作の売上金の一部は西日本豪雨災害の義援金として寄付いたします。

とき:2019年5月16日(木)~5月21日(火) 
11:00~19:00※最終日は17:00まででございます。
ところ:〒733-0011 広島県広島市西区横川町3丁目11−12
横川創苑 参考URL:http://souensouso.com/

2019年4月14日日曜日

PMC少女

ある日、親友だった彼女から私宛に手紙が届いた。
「この手紙を読んでいるのなら、もう私は死んでいます。ですが世界をあのような方法で手に入れ、君臨している彼女の存在だけは許せなかった。周りの大人たちも彼女の存在を忌み嫌っていましたが、安全圏から文句を言うだけで果たして何かをしたのでしょうか?
だからこそ、彼女を消すチャンスを逃すわけにはいかなかったのです。それでは、さようなら」
私は思わず不安になってテレビをつけた。するととある企業のビルが崩壊したという臨時ニュースが流れていた。乾いた音を立てて、リモコンが床に落ちた。

2019年4月9日火曜日

デッド・シティ2055の記憶

ずっと前に、ブルース・ウィリス氏目当てに『デッド・シティ2055』というSF映画を見たのですが、その設定が個人的にはちょっと強烈に感じました。
ウィリス氏演じる大富豪が富裕層向けの巨大なリゾート都市を建造します。そこではレプリカント(人造人間)が生活しており、会員登録させすればそこでレプリカントと会話や食事を楽しむことができます。
ですが、レプリカントは人間ではないので殺人や暴行までも許されていました。なのでそれでは飽き足りない会員たちが現実社会でも犯罪を起こしていました。
閉じられた世界でやりたい放題をやっている人が、ついに現実世界まで牙をむき始める下りはネット炎上とか、そのせいで誰かが人生を破滅させられる暗喩なのかなー?とうっすら思ったりしました。

狂気はゆるやかに



小学校の時に読んだ本で、ラジコンで操作するロボットの玩具がずっと印象に残っていたのですが、ラジコンと兵器というとどうしても軍事用ドローンが思い浮かぶので、その思いを形にしました。あの玩具はどう見ても「兵器」がコンセプトだと感じたので・・・・・・。
ところで、ドローンについて色々と本やネットの記事を読んでみると、オフィスワーカーのように普通に出勤と帰宅を繰り返しながらも、どこかで戦争をさせられているという「狂気」が「ゆるやかに」操縦者の精神を蝕んでいくという思いを抱いたので、こうしたタイトルになりました。
なお、タイトルは渡辺淳一氏の短編『恐怖はゆるやかに』からです。

2019年3月29日金曜日

Lode Runner 2の思い出。

小学生の時、『Lode Runner 2』というパズルゲームをやっていました。
斜め見下ろし型の視点で、複雑に入り組んだステージに散らばる金塊を集めればクリアというものですが、かなり死に方が残酷でした。
◎敵キャラに接触したときに一刀両断にされる・ズタズタにされて喰われる
◎排除したブロックに誤って落ち、復元したブロックに生き埋めにされる
◎自爆することができ、自爆キーを押すとその場で自分のキャラが爆散する
などです。キャラクターの表現が小さいとはいえ、そういうところに関してはかなり生々しかったので、今でも印象に残っているゲームです。
ああ、マック買いなおしたいなあ・・・・・・。

2019年3月27日水曜日

海竜は目覚めず

以前、イギリスのマンセル要塞から影響を受けた作品を制作したのですが、こちらも同じコンセプトになります。最終戦争が終わってむなしく海上に屹立している水陸両用機動兵器といったイメージです。
あのトーチカ群はいつ見てもSF映画のメカを思い出してしまいます(笑)
なお、メカ自体はマンセル要塞だけではなく東急のアオガエルやロスプラのラスボスから、背景はR-TYPE FINALのスタート画面からの影響を受けており、そして、本作のタイトルはとある小説からもじっています。トリフィド時代も面白かったので。