まだまだ、シリーズの第1巻ですが、藤並 みなと氏の児童書『放課後チェンジ:世界を救う?最強チーム結成!』を読みました。
何か中学1年生の4人組が、ひょんなことから謎めいた指輪をはめると、何と、猫や犬、鷹に変身できることになりました。当然、飛行できたり素早い動きができたりと、それぞれの能力を使えるんですが、指輪がどうしてか外れなくなり、その為には・・・というのがおおまかなストーリー内容です。まぁ・・・ポール・ギャリコ氏の『ジェニィ』とか矢玉 四郎氏の『おばけうんどうかい』とかみたいに、人外(への変身)と人間への回帰という、肉体の二重化とそのジレンマを巧みに(そしてエンターテイメント性たっぷりに)描いた作品は数多くありますが、本作もその一つに数えられるでしょう。最近の例でいえば、ケヴィン・スペイシー氏が主演した映画『メン・イン・キャット』もそうでしょうか・・・?
そこに、悪霊とのバトルアクションやいじめなどのソリッドでシリアスな要素を持ち込んでいる事で、猫や犬が出てくる話にありがちな、ただモフモフ癒し系となっていない所がいいと思いました。特に、まなみがいじめの加害者にブチ切れる所は、溜飲が下がる思いで・・・。
で、この文章で私が書いた事ですが、宮下 恵茉氏の『トモダチブルー』という児童書があります。で、何か子供同士の対立やいじめみたいなものを、(「みんなでヒリヒリしましょう!」みたいに)大人の立場から面白がって傍観(あまつさえ燃料投下)するようなコメントを、宮下氏のXでチラチラ見ている身としては、こうした悪や病理を被害者の立場で良識に則った処理をする、『放課後チェンジ』のような妥協なき姿勢は本当に大事だなーと感じています・・・。
まぁ・・・動物を癒しの甘さありきではなく、そこに社会問題やシリアスさを絡めてくる所は、タニヤ・シュティーブナー氏の『動物と話せる少女 リリアーネ』シリーズを思い出したりしたんですが・・・。