新しい作品、「Snowoman」が完成したので、下にその画像をアップします。
はい・・・もうライティングが激ムズだったんですが・・・何とか・・・という感じです・・・普通なら車の窓ガラスの表現を入れるんですが、それだと人物の主張が・・・という感じで、敢えて完璧な透明状態で描いています・・・。この天候だと金属の上面にも色は出るんで・・・その加減でも結構注意を払いました・・・。背景は見ての通り、主線無しだったんで結構楽だったんですが(笑)
で、タイトル通り「Snowoman」ですが、雪だるまの女性とドライブする女性・・・みたいな感じで描きました。 これは、レイモンド・ブリッグズ氏の絵本『スノーマン』からのオマージュです。あの雪だるまが、車に乗ってヘッドライト点灯を試すシーンのオマージュです。原作では運転まではいきませんでしたが、拙作ではこうしてドライブに出かけています(笑)車の方も図鑑や自分で撮った写真を見たりして、実車をベースに描き上げました。かなり至近距離のアングルなので、はっきり描いておかな・・・と思ったのです・・・。その努力を評価するのは、勿論お客様ですが(汗)
そして、『スノーマン』は、少年が意思を持った雪だるまと夜の町に繰り出す夢のような一夜を描いているのですが、それが冬という季節故に永遠に続かないというリアリティを敢えて突きつける事で、 空想は空想のままであるという事も、生きる為に大切な部分だと再認識させてくれる絵本でした。かといって、例え雪だるまが自然の摂理に負ける運命にあったとしても、ラストは後味の悪さを殆ど感じさせないという、百戦錬磨のプロとして配慮が行き届いていると思いました。これは、マイケル・モーパーゴ氏のノベライズ版でも書かれていますが、寧ろ来年になればまた雪だるまに会えるのではないか・・・という希望すら感じさせる所に、別れの表現を入れたブリッグズ氏の神業を私は見ました。
これは余談になりますが、私も含めて半端な児童書・絵本マニアみたいな存在はしばしば残酷だったり露悪寄りの展開を持て囃す傾向があると思いますが、大人の立場で趣味の悪い遊びをするより、読者対象である子供達がこうした無自覚な荒らしから守られ、業界関係者(作家・編集者・評論家など)も毅然とした反応で読者対象を守っていく事が、私達の言葉遊びより大切ではないかと思います。
