そして、地球に帰ってきた私を、みんなは屑と罵り、殺人者と嘲った。最初は熱狂的に支持されていた政権と同じく、私も友人も、攻撃の標的になってしまった。
「罪もない生き物を殺して食らう飯の味はどーですかあ?」
「なんでアレだけの数を殺して反省しないんですか???武勇伝のおつもりですか?」
「お前は正しいつもりだろうが、このリンクを見れば、民衆がどれほどリテラシー能力があるかわかるだろう。バ カ め」
一人だけの部屋の中でそんなメールを見ながら、ペットの子猫を抱き上げて、私はつぶやいた。
「人はね、前線でトリガを引いたことがない分、楽ちんに敵の線引きをするのよ」