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2017年12月17日日曜日

ふつうのひと

私はいわゆる生まれたときから3つある「三眼症」だ。でも、私には友達もいたし、先生や両親も私のことを普通の子供として扱ってくれた。
状況が変わったのは、とあるイラストコンクールに入賞したときのことだった。その翌日、同級生が私の近くで小声でこう話していた。
「香川ってガイジだから便宜を図ったんじゃないの?」
「そうそう、ああいう子って特別だからさー」
すぐにこのことは問題になり、先生は一部の人間のいうことに惑わされるなといってくれたけど、私はあの日以降、善意だけではない他人の目を意識するようになってしまい、髪を伸ばして三眼症だということを目立たないようにし始めた。