画家、藤高昇太の公開日記(ブログ)です。主に出展のお知らせや、近況などを書いていきたいと思います。なお、整理のために一部の記事が削除される事がありますので、ご了承ください。 ◎本ブログの文章の一部引用および画像の無断転載を許可いたしますが、以下の注意を守ったうえで、自己責任でお使いください。1.営利目的・非営利目的(何らかの収入を伴わない)に関わらず、出典の明記は大体わかる形でもかまいません。そちらのご都合に任せます。 2.政治的・社会的な信条にかかわらず、いかなる表現も許可いたしますが、最低限のTPOとモラルを守ったうえでご使用お願いいたします。なお、タイトルに◎がついた作品は、版権ネタですので無断転載をご遠慮ください。
2018年1月11日木曜日
USJを読みました。
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパンという小説(ピーター・トライアス作、早川書房2016年)を読みました。もし日本が第二次世界大戦で勝利していたらという世界のお話でアメリカの東海岸はドイツに統治され、西海岸側は日本の統治下になっているのでユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパンと呼ばれ、USJとも略されています。タイトルで、大阪の方の遊園地だと思った人はすみません。
表紙にも描かれているように、日本側の兵器として、メカといわれる巨大ロボットが登場します。それが狙いだったのですが、本筋は反日的なゲームの制作者を突き止めるというものなので、メカが登場するシーンは中盤と終盤のちょっとだけしかありません。ですが戦闘シーンがかなり迫力があったので、登場シーンは少ないけどすごく存在感がありました。マトリックスのAPUとかアバターのAMPスーツとか、本編にはあまり登場しないけど重要な存在のメカのように感じられました。
ですが、日本が勝ったせいでアメリカもそれなりに酷いことになってるので、人体損壊オブジェとか人喰いありに手を喰いちぎられるというような残酷シーンがよく出てきます。それだけではなく第二次世界大戦のデリケートなネタもけっこう頻繁にあり、こうした毒のある表現は会田誠氏の戦争画リターンズのノベライズのようでした。