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2018年11月1日木曜日

奪われる者(ひと)

私は刑事として、様々な事件を捜査してきた。だが、それはあまりにも常軌を逸したものばかりだった。

むしゃくしゃしたという理由で、歩行者天国に車を突っ込ませた奴がいた。
自分の考えは社会の総意だと信じて、無抵抗な学生を刃物で切りつけた奴がいた。
まだ幼い小学生を何人も殺した犯人を、学歴社会の犠牲者だと語る奴がいた。
人を殺したにもかかわらず、自分の犯行を全く理解できない奴がいた。

これまで、いったいどれだけ私は人間の無邪気な狂気を見てきたのだろうか。いったいどれだけ私は人間の無邪気な狂気に立ち向かわなければいけないのだろうか。
・・・・・・神様、私の罪を浄化するにしても、この道は長すぎます。どうかお許しを。