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2026年4月10日金曜日

『ともだち弁護士リッカ!:転校生は正義のミカタ!?』を読みました。

夢乃 ひいろ氏の児童書『ともだち弁護士リッカ!:転校生は正義のミカタ!?』を読みました。弁護士志望の六法 律花は常にミニ六法全書を持ち歩くスーパー少女。転校先の小学校で持ち上がる、呪いの手紙や宿題代行サービスに絡んだ事件を、学級裁判として解決していきます。学級裁判といっても、まだまだ未熟な子供同士のやる事なので、そこら辺の美化が一方的に行われず、ちゃんと作中で先生によるストッパーがかけられたり、作者である夢乃氏があとがきで注意喚起を行っている事に、好感が持てました。それと、裁判の意義を勘違いした子供達が相手をつるし上げる手段と勘違いしているシーンも、現実における上級国民とか少年犯罪とかいったネット民の反応を見ているようで、ドキッとさせられました。

ですが・・・私はここでも、重要な事を子供に任せたくない・・・的な事を書きましたが、本書でもいえる事だと思います。私も「12人の怒れる男」を観たり『サマヨイザクラ』とか『しょせん他人事ですから』とかいった漫画を読んだりしてるし、また他にも少年犯罪系のノンフィクションを読んだりしているからか、基本的に裁判というのは誰かの私情抜きで行われるべきものであり、その分全員が社会的に大きな責任と(場合によっては)心理的な傷を負うような、かなり容赦のない「手続き」です。だからこそ、現実においては弱者に寄り添い、悪を糺すなんてわかりやすいストーリーなんてあるわけでもなく、たとえ何らかの被害者が勝訴したとしても、カタルシスなど存在しない事が殆どです。

果たしてそんな事をまだまだキャパシティーの浅い子供に背負わせることをやっていいのか・・・裁判を勧善懲悪のエンタメとして単純化していいのか・・・そういう疑問も拭えませんでした・・・。面白かったのは事実なんですが・・・。 でも、自分が被告人だったら嫌かな・・・と・・・だって作中でリッカの扱う案件はホントに軽いものだし、もっと重たい案件だと、PTSDになって仕事できなくなるかもしれないじゃん・・・?だから「大人に任せる」っていうのはそういう意味だと・・・。