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2026年2月21日土曜日

『ハッピー・クローバー!』を読みました

 高田 由紀子氏の児童書『ハッピー・クローバー!』を読みました。そして、ゆうこ氏のイラストに惹かれた・・・という事もあったのですが・・・。

何か、サッカーが好きで背が高く、ボーイッシュな少女の高城 あおばが通う小学校に、ダウン症の姉、朝井 実里を持つきょうだい児の風花が転校してきます。そこで、実里と関わっていく内に(男子や母親から)「女の子らしさ」を押しつけられる自分を意識し始めるのですが・・・。

『ハッピー・クローバー!』ではこの手の作品(『ぼくのお姉さん』や『ワンダー』等)が必ず語る、障害者差別やいじめなどの問題が提起されています。ジョージ・エストライク氏の『あなたが消された未来:テクノロジーと優生思想の売り込みについて』という本で、知的障害を公共メディアで侮辱するような「知恵遅れジョーク」が指摘されていましたが、それは日本も例外ではないという事です。 本作ではヒールとして教育パパに抑圧されている西野が設定されていましたが、もっと社会の根本的な部分に、差別の土壌があるはずだと思いました。

だからといって、『ハッピー・クローバー!』は押しつけがましい告発や説教にならず、楽しく読みながら障害者と健常者が抱えるものはある程度は平等で、だからこそお互いを尊重しなくてはならないという事が、自然と学べる児童書でした。そこがいい意味で、(ゆうこ氏のイラストとあわせ)一番児童書らしいと思ったのですが・・・。
なお、一般流通しているメディアでも、(以前は名前を伏せていましたが)『アホガール』や『みいちゃんと山田さん』のように、障害者を害悪として書き、又は弱者を障害者としてディスるような漫画やアニメが氾濫しています。
実里の障害(に基づく知的発達の遅さ)をバカにした西野は、その一環だったのではないか・・・そう推測しています・・・。