画家、藤高昇太の公開日記(ブログ)です。主に出展のお知らせや、近況などを書いていきたいと思います。なお、整理のために一部の記事が削除される事がありますので、ご了承ください。 ◎本ブログの文章の一部引用および画像の無断転載を許可いたしますが、以下の注意を守ったうえで、自己責任でお使いください。1.営利目的・非営利目的(何らかの収入を伴わない)に関わらず、出典の明記は大体わかる形でもかまいません。そちらのご都合に任せます。 2.政治的・社会的な信条にかかわらず、いかなる表現も許可いたしますが、最低限のTPOとモラルを守ったうえでご使用お願いいたします。なお、タイトルに◎がついた作品は、版権ネタですので無断転載をご遠慮ください。
2019年5月23日木曜日
戦これー戦闘少女これくしょんー
2119年3月、衝撃的なニュースが世界中に流れた。
某先進国で、富裕層が重度障害者を買い取ったうえでサイボーグに改造し、トーナメントとして殺し合いをさせる会員制のゲームが運営されていたというのだ。
この社会に秘密裏に存在していたゲームは、関係者の内部告発で初めて世に存在を知られることとなり、直ちに警察による捜査が行われた。
後に裁判の被告人になった運営組織の幹部や医療技術者、そして会員たちからは反省の言葉は聞かれず、むしろ開き直るような態度を見せるものが多かった。
「不幸な障害者を社会の役に立てるようにした自分たちの行為は、社会科学的に正しい面がある。きれい事ばかりいっているあなたたちには、全くわからないだろう」
「障害者を持つというという不幸に負担に苛まれる、保護者の人生の質を向上させるために、私たちはまたとない社会貢献をした」
だが、本当に恐ろしいのはここからである。
死刑判決を受けた被告人がいるにも関わらず、国外でも彼らに同調する人間が少なからずおり、犠牲者のファンアートやコミックがネットでたくさん制作されているということだ。私たちにできることは、せめての抵抗として、こうした思想に最大限の歯止めをかけていくことだけだろう。