離婚調停中の母娘が、引っ越し先のマンションで恐怖に見舞われる映画『仄暗い水の底から』をハリウッドでリメイクした『ダーク・ウォーター』を観ました。
本作は舞台を日本からNYに移し、やはり市街地の離れにある陰気な雰囲気のアパートで、母娘が姿の見えない何かにじわじわを追い詰められていく様が描かれています。
ですが、主人公の母親や少女も原作と比べるとおどおどした感じはなく、ズバズバと本音をいいますし、姿がぼかされがちだった少女の亡霊ですらも姿を現して、はっきりと女の子と会話します。稲川淳二氏の本で、「ホラーと怪談は違う、ホラーは海外のもので、怪談は日本人の風習や歴史などが絡んでるんだ」という趣旨の主張を見た覚えがあるのですが、やはりこれがホラーと怪談の違いなのだろうかと思いました。