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2019年5月20日月曜日

『おやすみの歌が消えて』を読みました。

明らかにサンディフック小学校の銃乱射事件を題材にした『おやすみの歌が消えて』を読みました。ストーリーは銃乱射事件で兄をなくした6歳の少年、ザックの視点で進んでいくのですが、事件のショックで逆に鈍感になってしまうお父さん、そんなふがいないお父さんに怒りを募らせていくお母さん、お兄さんの死という事件の爪痕に翻弄されるザックの様子が丁寧に描かれています。犯人も自殺しているため、怒りの行き場を失った母親は、加害者の両親を訴えることにするのですが・・・・・・。
特に、物語後半でお母さんがキレて家を出ていく様は、女性の視点がすごく出ていると思いました。やっぱり、どんな事情であれ人を殺してはいけんということがよくわかる作品でした。