カテゴリ

2025年2月14日金曜日

最近ぼんやりと思い返しています

 最近、『七時間目の占い入門』という児童書をぼんやりと思い返しています。

というのも、なんか作中の血液型性格診断のノリで、わかりやすく刺激的(要するにエンタメ化)で、社会や人間の営みを生物学的に論破していく・・・みたいなアレコレってないですか・・・?個人的には、やっぱりああいうのはエンタメであんましやっちゃいかんと思います。実際に銃や刀を持つのには免許がいるように、素人に気安く手渡したら無責任にオモチャにされた挙句、ロクでもないことにつながる分野って、結構あると思うんですよ・・・。誰でも学問にアクセスできるのはいいことです。ですが、それら自体よりエンタメ性や習得のハードルの(一定以下の)低さが上回るようになれば、バーナム効果に基づく、消費ありきの安っぽいコンテンツに堕すことは目に見えています。問題は、そういうことが人権や差別みたいなデリケートな概念への、強者からの無自覚な荒らしになっていることなんです。

ホンマ、 「身も蓋もない事実」とか「不都合な真実」とかを煽情的に羅列して、そのに対する社会的影響を考えてない「科学的正しさ」に基づくと謳われてるような言説って、長期的に見れば有害でしかない気が・・・。

以前も、バイト現場で「男性脳」「女性脳」みたいなことを上司からいわれた時、結構衝撃を受けたもので・・・。