で、レイストームをプレイしていて、本作品はかなりえぐいゲームだと思いました。
レイストームは人間が恒星間航行ができるようになり、遠い宇宙にある惑星に移住(つまり植民惑星です)できるようになった未来の世界が舞台です。ですが、それを統治するために作られた地球/太陽系連合軍は強大な軍事力を盾に高圧的な態度で臨んでいました。それに堪忍袋の緒が切れた植民惑星サイドは衛星セシリアを中心として反乱を起こし、地球を破壊してやると宣言します。そしてプレイヤーは地球政府の最新鋭戦闘機で、拠点であるセシリアを制圧する作戦に参加することになります。
で、めでたくラスボスを破壊した後、その衝撃でセシリアの全住民の70パーセントは死亡、衛星セシリアも大型惑星に落下しているため生き残りの住民30パーセントの生存も絶望的、しかもその全人口は70億人です。なので70億人を鏖殺するようなことを(少なくともゲームでは)単機でやるということに、このゲームの恐ろしさはあると思います。
そして、EXモードではもっと悲惨な展開が・・・・・・。
しかもこんな残酷な展開なのに、音楽はすごく明るくてリズミカルです。そんなギャップも、このゲームで行われる戦争の恐ろしさに、拍車をかけていると感じました。
レイストームの悲惨な部分ばかり見るような書き方ばかりしていましたが、4面の宇宙で行われる艦隊戦は視点が目まぐるしく変わる中、艦隊の間を縫っていき、荘厳なBGMにきりかわってボスである旗艦「ハンニバル」が現れる演出はいつみてもかっこいい以上の感情を抱いています。
戦闘機のR-GRAYのデザインもスタイリッシュで、中学生の時にはよくその模写をしていました。そのせいか美術部では孤立しとったなあ(汗)