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2020年1月28日火曜日

アポカリプス・ナウ

この間、E県の障害者施設で起きた殺人事件は、21人もの死者と、犯人の障害者に対する優生思想まがいの発言が社会に衝撃を与えた。そして、障害者の生存権をめぐり、ネットやテレビ番組で何度も激しい議論が起きた。
だが、書店の漫画の新刊コーナーに行けばわかることだが、「サンガン」というネットスラングで、三眼症の人間を茶化してキャラクター化する、オタク向けのメディアにはそんな論争などほとんど起こらず、むしろ何の批判もなく大量消費されていく現実を目にする。
人々は、E県の事件に拳を上げる一方で、私たちのような人間を未だに何の疑いもなく、言葉で煽って殴り続けているというパラドックスを、一体どう考えればいいのかと今日も私は悩んでいる。