桜井のりお先生の、『僕の心のヤバいやつ』を読みました。
物語は、クラスで孤立しているうえに中二病真っただ中の14歳の少年、市川京太郎が自分とは逆に色々と人気者のクラスメート、山田杏奈の殺害を妄想する所から始まります。
ですが、ひょんなことから京太郎は杏奈と交流するようになるんですが、女子を性の対象として見ようとするスケベ男子たちに対しての、京太郎の良心的なフォローや眼差しが好きです。
そして、本作品はラブコメだけではなく、ちょっとシリアスなエピソードもあります。
例えば、体育の時間にバスケットボールをやることになり、杏奈ちゃんが鼻をケガしてしまうんですが、杏奈ちゃんは読モだったのです。そこでとぼけようとする加害者にキレる友人のシーンや、これまでのラブコメから一瞬にして雰囲気が凍りつく所が、すごく生々しかったです。
これから、陰キャである京太郎と陽キャである杏奈ちゃんの恋路がどうなるのか、3巻を楽しみにしながら待っています。