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2024年11月13日水曜日

9歳のアシスタント

 そういえば、おしごとのおはなしという児童書シリーズがあって、前にもこんな文章を書いたことがあります。その中に『ゆめはまんが家!』という作品がありました。知人との話でもちょくちょく浮かびましたが、やっぱり早いうち(子供のうち)から準備しておかないといけない仕事があるし、歳によっては高校生でデビューする人もいる・・・という感じで、その決意とチャレンジは小学校から固まっている子もいるので、すごいもんだな・・・と感じています。

で、本題に入りますが、漫画家の西先生はちゃんとゆめちゃんにアシスタント代は払ってるんでしょうか?払っていると信じたいし、単行本のスタッフロールにも編集者やデザイナー等はともかく、その子の名前もちゃんと書いていると信じたいのです・・・。『ヤコとポコ』という漫画でも、スタッフロール関係でそんなシーンがありましたよね・・・。

で、西先生はアシスタント作業で簡単な仕事をゆめちゃんにさせていたわけですが、それが妥当であると私は思います。9歳でベタやトーン貼りは結構難しい・・・と感じるので・・・。ホワイト修正も・・・。

実際プロになる道が険しく覚悟が問われるといっても 、9歳の子供が対峙している社会と、やったことの責任がかなり問われる大人が対峙している社会は違うわけで、業界の厳しい現実をいきなり身をもって教えることは心理的暴力としてしか機能しないでしょう。それは、幼い時から覚悟や耐性があってもあったとしても同じだと・・・。『二月の勝者』という漫画でも、中学受験と大学受験でそれぞれ構える姿勢の違いを、主人公の塾講師が塾に(ただ)楽しんで行くことが許せない教育パパに説いてましたよね・・・。

そういう所から、漫画家はともかく、イラスト関連の仕事を(ぼんやりとじゃなく)本気で目指している子供がいたら、是非とも水沢 悦子先生の『ヤコとポコ』という漫画を読んでみてほしいと思います。児童書にも通づるファンタジックでカラフルな世界観、そして、絵を描くことを仕事にしている人達の心得・・・みたいなものが、結構子供(高学年くらい)にもわかりやすく描かれていると思うので・・・。

2024年11月12日火曜日

『デンキ街の本屋さん』をまた読んでいました

 『デンキ街の本屋さん』という漫画をまた読んでいました。あれで女の子のキャッキャウフフしかなかったら、堕落しかなかったと思います。そこに漫画道寄りの、先生がデビューするまでの苦悩だったり、恋愛関係におけるジレンマや破局があったり、「良薬口に苦し」的なシーンがあるからこそ、フラッパーにずっと君臨できていたんだと考えていて・・・。すんませんね、漫画家でもないのにこんなお気持ちを(汗)

でもね・・・ なんか『デンキ街の本屋さん』ってかなり三角関係が描かれてますけど、そこら辺を(一部のウェブ漫画がやってるように)下品でスキャンダラスに描いてないのがいいんです。すぐ何か類型的な女性同士の憎悪劇として、失恋とか恋のライバルみたいなものを面白おかしく下品に嗤ってるような作品って結構ありますが、カメ子を迎えたつもりんとか、腐ガールを見たエロ本Gメンみたいに、ネガティブなことでも前向きに、健全な形で昇華しているような作品(特に漫画・アニメ)が好きなんですよね、私は・・・。すぐ「女は怖い」みたいなステロタイプで収束させるんじゃなくて・・・。


そういえば、北野 武氏の『首』という小説を読んでいました。結構残虐な表現がドライに描かれていました。

 

2024年11月11日月曜日

1111

 11月11日は、ゾロ目ということで・・・そういえば、2022年2月22日もちょっとした話題になっていたような・・・。この日は『昭和オトメ御伽話』の黒咲 常世ちゃんの誕生日じゃないか・・・どうでもいい話ですけど・・・。

で・・・昨日バスに乗っていたんですが、積極的に(棚上げであることを自覚して書きますが)下手糞なイントネーションで英語放送をやってくる上に、過剰な注意放送をしてくる運転手にまた会ったので、不快感MAXでした・・・。自動放送で流れたことをいちいち肉声でネチネチ注意してくるとか・・・幼稚園の交通安全教室じゃあるまいに・・・。 いちいち発車やバス停を通過するごとに放送するなんて甘やかしはいらんよ・・・。それと観光バスでもないのに名所なんかアナウンスしてくるなや・・・。

 そういや・・・なんかできない立場で、「どうしてメディア上で、金持ちや勉強ができる奴がカッコ悪く描かれてきたのか?」という問題みたいなものを、ちょっと書いてみたいと思います。まあ・・・正直ネットで、特にスポーツや才能でトップに立っている人達を見ても、荒れがちな学歴の話題と比べると、そこまで過激な発言や対立を扇動をする人って、あんまし少ないなーと感じています。「Fラン」という言葉が象徴するみたいに、プロのサッカー選手がジュニアサッカーや弱小チームをバカにするのって聞いたことないし・・・せいぜいその類といえば、ずっと前に対戦相手を侮辱するパフォーマンスや発言などでひと騒動となった、ボクサー一家(或いは兄弟)のやらかし位かな・・・と・・・。

だからといって私は上に書いたような考えを擁護するつもりは全くないです。某児童書シリーズでも、「キザで嫌味な金持ちの子供に、零細商店街の子供達がバカにされる」みたいな類型的な(昭和寄りの)対立構造を疑いなく使ったので、いくら審査員から評価されても当の読者である子供達からはそっぽを向かれたのだと思いますし・・・。 

難しい問題ですよ、これは・・・。学力や学歴って、才能より人生に深くかかわってるから、一層センシティブな所ってありますから・・・。

 


 


2024年11月10日日曜日

それとこれとは違う

 まあ・・・トランプ氏が再選とのことで、選んだ人らを差別しちゃいけんよ?というスタンスですが、やっぱり対象となる政治家や政党、その支持者達を批判することと、差別をすることがゴッチャになってる印象があるので、しょーもない左派叩きが生まれてるというか・・・。

私がXで見た中では、格差社会の底辺層と労働者をダシにして、彼らの悩みを見ずにLGBTQ(性的マイノリティ)や環境問題など、意識の高い話題ばかりに興ずる左派という(藁人形論法による)雑な対立構造が煽られてる感じがしますが、そういう所からレイシズムや不正まで正当化するような言動もあり、そういう所にもちゃんと冷たい目は向けていきたいな・・・と思います。まあ・・・自分も必然性がない所で意識の高さを見せびらかしたり、そういう所から格差社会の高みで野蛮人を教化するような言動をしている知識人は本当にイヤですが、労働者や貧困層を代弁するフリをしながら、自分の左派叩きの正当化に使う右派系知識人もそれと同じくイヤだなと感じています・・・。

2024年11月9日土曜日

バズる格差論

(一部の表現を書き換えました)

 ここでも、エピグラフとして紹介しましたが、香山 リカ氏の新書『いまどきの「常識」』で過去の経験と照らし合わせて一方的に自分語りをする学生へのお気持ちが書かれていました。

それと同様にネット、特にSNSでは分断語りがバズりやすい傾向にあると思われます。ていうか、極端な言葉で社会における格差みたいなものをしたり顔で語れば語るほどバズるという光景はちょくちょく見てるわけですが・・・。

で、『いまどきの「常識」』の話になりますが、香山氏は自身の講義から学生が自分の身の上話ばかり引き合いに出してくることを批判的に書いていましたが、今の分断語りにも同じような自己中心性が見られるような気がしてなりません。

お粗末な形でエリートVS貧困層(もしくは庶民)の対立を煽り、雑な能力主義批判やいかに自分の育ちがアレで頑張ってきたか、いかに公立がクソだったかを(視野の狭い経験談に頼ってるだけで)語るポストというのは、私からいわせれば傷の舐め合い以上の機能は持っておらず、多目くんを見下すのび太のような民度しか持ちあわせいないというのが現状でしょう。問題は、それらがあたかも真実や社会問題の一環として効用を持っている・あるいは持つべきかのように語られていることです。悪貨は良貨を駆逐するとでもいうのかな・・・?

ていうか、正直ああした系のポストの(被害者意識に基づく)リポストを見るにあたり、自分がそうした環境に置かれていたことを恨み辛みで振りかざす言葉を見る度に、『ヤッさん』という小説の「ありきたりな身の上話は終わりか?」という台詞がちらついてくるわけです・・・。

だからこそ、福祉や格差に絡んだ問題というのはそういうスキャンダラスな話に汚染されがちですが、そろそろ真面目な人(や当事者)がバカを見ないためにも、クオリティの高く、責任感のある議論が被害者意識を慰撫するだけの、インプレゾンビが群がりやすい議論より優先されるべきだし、後者にはそろそろ誰かが明確な批判を下しても・・・と日々考えています。そう・・・格差論でバズってるポストって、ロクなもんがないから・・・。


 

2024年11月8日金曜日

Blueskyでも・・・か・・・

 なんかBlueskyで絵をアップしたら、英語でコミッションできるか?みたいなリプライが来ており、どういうことかと思う間にアカウントがすぐ削除されてました。ていうか何のポストもなかったし、これは詐欺確定かと・・・。

絵を描く奴を食い物にするようなビジネスが一番嫌いじゃ・・・私ゃ・・・。

そういえば、プライベートでも実はちょっとキレました。歩道を自転車が猛スピードで、こっちに向かって走ってきたからです。どうしてああ自転車はマナーが悪い奴がマジョリティなのか・・・。 しかもそれが悪意からじゃなく、わかってないから天然でやるという所が根深いなと・・・問題として・・・。

 

 

2024年11月7日木曜日

◎『ヤコとポコ』の絵を描きました。

 水沢 悦子先生の漫画『ヤコとポコ』のファンイラストを制作しました。2作同時にアップします。下の方を見てください。



 あの独特な未来世界の背景は、水沢先生でしか描けないし、私がそれをやったら半端なことになってしまうんじゃないか・・・という不安もあり、背景は普通の街に・・・。でも、車の方は頑張ったかな・・・?と思います。ていうかガソリン車が希少な世界で、どうしてこういう車が存在してるのか・・・という疑問はある訳ですか・・・。トラバント・・・あれ(実物)を始めて見たのは、日本自動車博物館でだったな・・・。シトロエン2CVとかワーゲンビートルとか、大してモデルチェンジもせず長い期間製造され続けた人気車ってあるわけですが、トラバントは性質が違うし、社会背景もあわせて混同してはいけないなと・・・。オスタルギーとはいいますが、秘密警察にいっつも監視されて拷問の恐怖におびえ、言論の自由を奪われてるような社会がいいのか・・・?とも・・・。

りんりん先生(上のイラストです)のイラストの左側に、ちょろっとバイクが出ていますが、ちょろっとしか出てない分、しっかり描かなきゃと思い、資料を漁ったりとかしたのです・・・。でも、りんりん先生の持っている鍋が小さすぎた・・・。鍋を被っている作家さんが出るのは3巻からですが、あれを読んだら果たして「私が許さない」といえるまで上達しているのか・・・不安になります・・・。

知人の話によると、「努力というのは本人は心の底から楽しんでやっていて、それを他人が努力と評するかどうか」みたいなことをいってたのをちょっと思い出しました・・・。

 

そういえば、トランプ氏が再選したようで・・・。私も色々と不安ですし、間違った政治判断をしている人に寄り添うことは、百害あって一利なしとは思います。ですが、(これは日本でもいえることですが)選挙で自分の思う結果が出なかったからといって、政敵や支持者への人格攻撃は慎んでいきたい所です・・・。 

なんかここでも書いたことですが、自分が嫌っている政治家や政党の支持者を格差社会の底辺とみなし、自分より馬鹿な存在が選挙権を行使した結果という物語付けをして真面目に怒っている人達がいます。リンク先の文章でリンクをつけてるBlueskyのポストの通り、そういう考え方も本当に分断の一環だと思うんですよ・・・。

2024年11月6日水曜日

完成しました

 今日は絵(デジタル)を完成させました。

後日アップする予定です。キャンバス画も仕上げんと・・・。

2024年11月5日火曜日

昨日の話

 昨日、この公開日記の文章で『なんでも魔女商会』シリーズに言及していたと思いますが、その詳しい話をしようかと思います。

それが、『うわさのとんでも魔女商会』という巻なんですが、まずは読んでみてください。児童書だといって恥ずかしがらずに・・・。なんか、相手の言葉が悪い意味で刺さってくるんじゃないでしょうか・・・。徹底した悪気のなさ、そして、寧ろ著作権侵害ともいえる行為を正当化するその態度・・・。私もあんびるやすこ先生や、他の作家さんの模写をしたことがありますし、二次創作をしてない・・・という人は絵を描く中で少数派じゃないでしょうか?だからこそ、ドキッ!としますよね・・・。

ここでも書いたことですが、『なんでも魔女商会』シリーズを読んでいるとメッセージの裏付けのために、仮想敵(悪役)ともいえるキャラクターが登場することがあります。ですが、そうした表現を大人社会における怒りや恨みそのものとして、子供を捌け口にしていない所が児童書としてのすごさだと毎回思っています・・・。いや、私も模写をした身でいえることじゃないんですがね・・・。

で、話を水沢 悦子先生の漫画『ヤコとポコ』に移してみたいと思います。いきなりながら・・・。

なんか、作中で主人公ヤコ先生の作品を盗作したという疑惑がかかった作家さんに、編集部でヤコ先生はいいます。「頑張って描いたんですから…簡単に謝っちゃダメです」と・・・。『なんでも魔女商会』では簡単に人の成果を盗むことがうっすらと風刺されていましたが、果たして心を込めて努力したから許されるのか、それが無ければギルティなのか・・・かなり考えさせられる問題だなと思いました・・・。

2024年11月4日月曜日

今日はスパムを食べました

 今日はハワイアンレストランでオムレツとスパムを食べました。

むすびじゃないです。スパム単体です。

で、改めて『なんでも魔女商会』シリーズを読んだんですが・・・後ろめたさだよな・・・アレは・・・とんでも魔女商会はマジで耳が痛いよ・・・。二次創作やっとる身としては・・・。

2024年11月3日日曜日

例えそれらを入れなくとも

 最近、ちょくちょくイラストを描く際の参考資料として、あんびるやすこ氏の児童書を読むことがあります。『なんでも魔女商会』シリーズとか『ムーンヒルズ魔法宝石店』シリーズとかです。女の子や小物(アクセサリー類)の描き方が、めっちゃ上手くてメンタルが折られそうなくらい・・・で、すごいロングセラーなわけですよ・・・。あんびる氏の作品は・・・。ハードカバー作品であれなんですよ・・・?

で、どれを読んでみても、なんか物語が落ち着いたタッチで安心できるんですよね。静かな喫茶店にいるような気分で・・・。

確かにメッセージ性はあるものの、 大人の立場で不正や悪意などへの説教や(その辺から)仮想敵を糾弾したり、どぎついだけの(いじめや差別等に対する)問題提起など、独りよがりに堕しがちな部分を敢えて排除しているからこそ、子供のニーズに応えられたのだろう・・・と思います。

宮崎 駿氏は『本へのとびら』という新書で、「子供に向かって絶望を説くな」と書かれていますが、上記のシリーズを読むたびに、そうした理念の真摯な実践みたいなものを感じられます。敢えていえば、原発事故や新型コロナウイルスのパンデミックが存在するからといって、そこに大人の怒りや心情が優先されている限り、それがメディアとして子供に提供されることが正しいこととは限らないでしょう。寧ろ、子供にとって有害(&心理的暴力)であるとすら感じます。この公開日記ではちょくちょく書いていますが、闇バイトや裏金議員、反差別や反権力などをお粗末な形で道徳的感情に訴えるエピソードとして祭り上げ、※自分が正しい側にいるアピールをSNSでしている児童書作家を何人か知っていますが、まさにそうだという思いです・・・。

だからこそ、子どもの発達段階にあわせて配慮したり、優しくしたりすることは一部の(特にネットで評論家を僭称する無責任な)界隈から偽善とか甘やかしだと捉えられるフシがありますが、前者の目線で健全な情動や感性を育むことを、寄り添うように描ける作品は歪んだ個人主義や身勝手な生きづらさなどを大人の都合だけで振りかざしてる作品より遥かに強いと、私もそんな心情に絆されている分、素直にうなだれるしかないのです・・・。



2024年11月2日土曜日

コインランドリーに行きました

 今日はコインランドリーに行きました。

ていうか天気が変わりすぎです・・・。そう思いました・・・。

だって仕事に行く前はメチャクチャ降ってたのに、終わって外に出たら晴れだしたとか・・・。

そういやキャンバス画を描いていますけど、線画で使えるのはやっぱりデカい方だね・・・。

2024年11月1日金曜日

バスの運転手さん

 なんか今日、雨の中バスに乗ったら、運転手さんの横に更に先輩らしき人がおり、静かながら厳しい口調で指導をしていました。嫌な記憶が蘇りました・・・過去におけるバイト時代のアレコレ・・・みたいな・・・。

でも、単に怒りっぽい嫌なヤツではなく、マジでそうしなきゃいけないことぐらいはわかりました。医者と同じく、命がかかわってる仕事だから・・・。しかも雨だったしね・・・。

ということで、バスから降りたらうっかり水たまりに足を突っ込んだので、靴が盛大に濡れました。雑誌のページを丸めたやつを中にぶちこんどきます。