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2025年4月14日月曜日

無理やり作られる犯罪

 『ヤコとポコ』という漫画では、「警察が暇なので、無理やり犯罪を作っている」というようなシーンがありました。どれもこれもが(散髪に失敗した)人の髪型を笑ったり、ドラマのネタバレをしたりといった、些細なことが犯罪になる・・・という見方を考えれば恐ろしいものでした。量刑がどうなってるかはわからないのも・・・。

で、私がそこでちょっと思ったのが『犯罪不安社会』と『2円で刑務所、5億で執行猶予』という新書でした。現代日本において、警察が無理やり犯罪を作り上げるという(独裁国家ではないので)とんでもないことは起きていませんし、実際に警察活動をされている方々や司法関係者の方々は暇どころか多忙だと思います。ですが、昔と比べると結構安全な社会で生きている中、体感治安による厳罰化やそういう所から(どこかのテレビドラマではありませんが)量刑に民意を反映させて当然だというようなSNSの過激な意見があり、最初に紹介した漫画のシーンは、そういうことをパロディにしているような感じがしました。

ちょっと前でも、無敵の人がどうこうみたいな話がSNS上でエピデミックよろしく流行していましたが、ちょっと調べれば失うものが何もない人が無差別殺人を犯す確率は低いということがわかるのに・・・と思いました・・・。