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2025年11月16日日曜日

「Blue wash」を制作しました

 

中学生の時、美術の教科書でこんな作品を見た事があります。ああそれと、余計な事かもしれませんが、マグリット氏の「呪い」という作品も「s.l.a.i」というゲームで言及されてましたよね・・・エンディングで・・・。

で、本題に戻りますが、この「Blue wash」はリンク先における「大家族」という作品のパロディみたいなものを目指して制作しました。メインテーマは、こういう話こういう話をベースにしています。 阪神淡路大震災や熊本地震などの災害がすぐ忘れ去られるような風潮に対し、東京が被災地として関わってきた時だけあれ程(全国規模で長年)騒がれるのと同じで、ウクライナという先進国がロシアから攻撃を受けるやいなや、中東やアフリカの紛争を他人事で処理してきた人達が、急に※反戦意識を覚醒させ始めたと思います。恥ずかしながら、私もロシアのウクライナ侵攻に慌てふためくその一人だったのですが、やっぱりこういうのはいかんなーという自省で、拙作を描いていました。

そして、バックで青空が見えるように切り抜かれる形で表現されているのは、(原作のように)鳥ではなくMQ-9リーパーというアメリカの無人爆撃機です。これは、「ドローン・オブ・ウォー」とか、「ドローン・オブ・クライム」といった映画に私が多大な影響を受けている事、児童向けノンフィクションの「ナビラとマララ」が指摘しているように、ドローン爆撃で民間人の巻き添え被害が出ている事等を表現しています。背景の青空は、2つ目のリンク先の記事が象徴しているような「青い眼の人々」を表現しています。

まぁ・・・目の前の少女ですが、かなり結構な言い訳はしないといけません。ヒジャブという被り物から出ている前髪なんですが、結構悩みました。現実に照らしあわせて、出すべきか出さないべきなのか・・・結構あの話はデリケートな問題なので・・・。で、出すとすれば多数の人と同じように撫でつけるような表現にすべきか・・・と思いましたが、きたしま先生の『インプレゾンビの初恋』という漫画を読んでいると、ヒロインの前髪はそうじゃなかったので、それもアリか・・・と思って毛先が見えるようにしました。これで何かあったら・・・文句はいえんぞ・・・私は・・・。 

 

※これはかなりの偏見ですが、日本で外国や異世界を扱ったノンフィクションでも、白人がかなりの数を占めるか、有色人種が全く出てこない作品もあります。それも関係しているのかもしれません・・・。