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2026年7月25日土曜日

『ルポ 被爆2世』を読みました

 この文章で、小山 美砂氏の『ルポ 被爆2世』を読んだ感想を書きたいけど、暑さのせいで・・・みたいな事を書いてましたが、今はある程度大丈夫なので、やっていきたいと思います。

まぁ・・・自分の祖父もぶっちゃけいやぁ入市被爆しとるんで、手帳を持っていました。で、施設(地元の広島交通科学館とか、安佐動物公園とか)に入る際にそれを見せてたのを、よく覚えてます。

何か・・・正直にいうと自分がずっと大学に行くまでは広島の中で暮らしてたので、殆ど広島出身だからという理由で差別は受けませんでした・・・年月も経っていたからかな・・・でも、ネットを探せば、もっと酷い情報にぶち当たるんでしょうけど・・・そこで、何か『ルポ 被爆2世』の中で、1976年に自民党の議員がこういうとったんですね。

「原子爆弾の被爆者の人たちを絶滅するにはどういう方法をとらなければならないか。(中略)そうしますと、永久的に被爆者の援護を続けていかなければならないとということになりますると、依然もって戦後は終わらなくなりますので、これを絶滅する何らかの方法はないかどうかということです」(122P)と・・・で、 さらにこの議員は毎日新聞の記者にその発言を問われた際「被爆者には治療を続けさせ、都は、優生保護的な見地から、完治するまでは子供を持たせないような行政指導をすべきだ」(124P)といい放ってるんです。これが今ならネットで即炎上するレベルの発言だし、同時にXみたいな場所では、「よくぞいってくれた」と賛同されるでしょう。「オタク差別」にいつまでもしがみついている人々を中心に。

この文章の初めに私は、「差別は受けた事はない」と書きましたが、外部からの目線が必ずしも善意じゃない事も薄々理解していました。例えば、赤瀬川源平が提唱した「トマソン」という概念でも、原爆被害を茶化すような表現があったし(この文章でもかなり言及しています)、最近でも「ケロカス」というカープのサポーターを侮辱するようなネットスラングが問題になってました。 

同時に、(被爆者をルーツに持つ)私達だって、誰かをそういう目で知らず知らずの内に見ているかもしれません。あの議員みたいに、「アイツは社会のお荷物だから、子供を産ませるな、安楽死させろ」みたいな・・・。実際に、旧優生保護法という悪法が平成の世まで存続していた事を考えれば、この国の人権意識は予想よりも低いのかもしれません。私達を含めて。

こういう所から、『ルポ 被爆2世』は単に核災害のみに焦点を当てているだけではなく、読んでいる内に差別する側を思いやっているつもりになっている私達も、また差別する側になっているのではないか・・・という問いを突き付けられているような本でした。 

現在、サブカル的な露悪が一般商業にも進出しており、デリケートな概念を土足で荒らすような表現がネタとして許されるような風潮がありますが、冗談が許されない話題は断固として真面目に扱わなければいけない・・・そういう思いも抱きました。