学生時代には、よく水島臨海鉄道という私鉄を使っていました。
当時はラッシュ時に、国鉄型の気動車も走っていたので、駅でその車両を撮影していた人が何人かいたことが印象的でした。
で、学生時代に大学の図書館で『ローカル線もうひとつの世界』という本を読んだことがあります。
その前書きで私達鉄道ファンにはかなり耳の痛いことが書かれていました。
無人駅であるのをいいことにレンタカーで駅を回って撮影する、駅員さんに無理難題を押し付ける、そして車両内に人が少ないということ=収入が少なく赤字状態ということなどを挙げて、鉄道ファンがローカル線に抱きがちな「都会の鉄道にはない情緒がある」的な感情を、容赦なく潰していくような文章が印象的でした。
私見ですが、(自分も含めて)鉄道ファンというのは、どこか特別な感性を持ったものとして世間に認めてもらいたいという承認欲求が強いと感じています。鉄道ファンはメディアでも色々好意的に取り上げられていますが、本書のように鉄道ファンの姿勢をちゃんと正してくれるような言葉も必要だと感じています。
現実として撮影スポットを確保するために木の枝を切断したり、廃止当日になってみんなでその路線に押し掛けるということがあるわけですし・・・。
私も地方私鉄は好きですが、こういったことに気をつけていかなければ感じました。