レーシングゲームを基に、実話を題材としたカーアクション映画「グランツーリスモ」を観ました。まあ、成り上がりのシーンや主人公の葛藤がトントン拍子に描かれすぎかな・・・と思っても、ゲーム寄りの迫力ある演出が、そうした疑念を吹き飛ばす爽快さを与えていました。
で、こういう系の映画って、「好きな事をいかに仕事にするか」がテーマになってると思うんですよ。でも、 トレーナーのジャックさんの言葉通り、ただ好きな事(例えれば漫画やプラモデルとかもそうでしょう)をやっていればタナボタで仕事がもらえるわけではなく、何があっても業界で結果を残すという努力や覚悟が必要なのだなということを、あらためて思い知りました・・・。あのGTアカデミーのシーン(ジャックさんのシゴキ)が象徴するように、いくら情熱があっても道を閉ざされるという容赦のない現実がありますし・・・。
だから才能で成功した人が「学校に行かなくてもいいよ」とか、「いじめにあってたけど、自分にはギターがあった」みたいな(子供達への)アドバイスは信用ならんなと思うのです・・・。
で、あの事故のシーンですが、絶対遺族感情をダシにして、ライバルのレーサーと一緒にヤンさんを誹謗中傷する奴っていたと思うんですよ。「人殺しはさっさとリタイアしろ」みたいな感じで・・・。で、実際に そのレーサーがジャックさんを侮辱するシーンがあるんですが、ジャックさんはキレて相手に掴みかかります。当然の報いだと思いましたね、あれは・・・。