中学生の時、『レオン』をロードショーでやっていたので観ようとしたんですけど、明日は学校ということで、早々と寝ざるをえませんでした。
で、今回やっと『レオン』を全部観ました。
やっぱり孤独な殺し屋レオンと結ばれていくマチルダは、12歳にかかわらず非常に大人びて見えますね。ここで例えるのは何だと思いますが、まるで『マコちゃん絵日記』の常高望美ちゃんを思い出しました。特に色っぽく『ライク・ア・ヴァージン』をレオンの前で歌う所は、子供じゃなくてリアルな大人としてレオンに接してるんだなと感じました。
で、マチルダは麻薬取締局に家族を殺されてるんですが、その黒幕の悪徳捜査官スタンスフィールドも強烈です。何しろ殺人をクラシック音楽に例えて楽しんでいたり、突然キレて叫んだり、いきなり部下に銃を突きつけたりと、危ない人全開すぎてもはやコメディになっていると感じました。
特にトイレで復讐しに来たマチルダを見つけ、彼女を愛撫しながら「まるで面白くないからな、生きていたいと思わない者を殺すのは」というシーンと、(突入班にレオンを始末させるため)「総動員だ!」と絶叫するシーンは、レオンとマチルダの純愛と同じくらい印象に残りました。
こういう善悪を対比させるような作品で、どっか異常性のある極悪非道な悪役キャラが登場することがありますが、彼もその一人じゃないでしょうか?『ロボコップ』のクラレンスとか、『パンズ・ラビリンス』のビダルと同じように・・・。