ずっと前に、『コロンバイン銃乱射事件の真実』というノンフィクションを読んだことがあります。なんか最初、あの事件はスポーツ選手のいじめが発端で、追いつめられた奴が事件を起こしたって話になっていましたが、10年くらいかけて取材するうちに、それはちょっと違うんですよ的な内容でした。
まあ、ロック音楽とかネットとかで、いじめの被害者の代弁者のようにマスコット化されていた二人の犯人ですが、本書はそうした話を淡々と破壊していきます。要するに、勝手に10代の葛藤をうたわれていたこの事件は、バカばかりの世の中を大量殺人で粛清することを夢見るような奴に、自殺願望を持つ奴がそそのかされたという話でした。
まあ、世の中には否が応でも『いばらの王』のゼウスというキャラみたいに、一定の数で人を殺して社会の頂点に立ちたい人っているんですよね・・・・・・。まあもう「まともな人VSそうでない人」みたいなイタチごっこのようなもんかと・・・・・・。