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2025年12月28日日曜日

勝負のあり方

 「カーズ」というアニメ映画では、ラストでマックィーンがチックに跳ね飛ばされ、クラッシュしたキングを助けるシーンがあります。それはラジエーター・スプリングスでの経験から、今までレーシング業界で傲慢な振る舞いをしてきた自分へのカタのつけ方で、彼は結果として負けてしまいましたが、他人(他車)を傷つける事で勝利を収めたチックが総スカンを食らったのに対してみんなから称賛を浴びます。

ライバルを助けるという意味では、(また書きますが)うさくん先生の読み切り漫画『ピカピカアイドルさやか』にも一定の共通点はあると思います。主人公のさやかはアイドル同士が競争するイベントで、司会の操るロボットにセクハラ妨害されるライバルを助けるんですが、その理由が、「憧れだった存在と邪魔者なしで勝負したかったから」でした。

ここで、「カーズ」とは決定的な違いが生まれます。 勝負が再開された所でさやかは見事勝利、つまり1位の座を掴むのです。この辺りについては、非常に考えさせられます。

自分自身のモラルの為に、勝利のチャンスを敢えて捨て去り、重傷を負ったライバルのもとへ駆けつけたマックィーン。まっとうな勝負ができない環境を排除する為に、敢えてライバルを助けて勝利を獲得したさやか。 そこに、私は勝負のあり方というものを考えてしまいます。

結果は違えども、「カーズ」を監督したジョン・ラセター氏とジョー・ランフト氏、『ピカピカアイドルさやか』の作者であるうさくん先生は、勝負にはモラルが必要だと訴えている所ではストーリーの骨子は同じだと思い、勝負事だらけの世の中(ここでもそういう事について書きましたが)だからこそ、色々自分で持っておくべき指標は必要だな・・・と感じたのでした・・・。『ピカピカアイドルさやか』では、ゲームの主催者が勝負という聖域を汚す現実が書かれていたわけですし・・・。