ドローン爆撃を題材にした映画『ドローン・オブ・ウォー』を観ました。
何かドローン爆撃についてはこういうのとかこういうのをいろいろ見ていたんですけど、CIAの極秘作戦に加わるようになって、民間人すら攻撃しなければいけなくなった主人公の描き方が生々しかったです。特に数々の理不尽な環境でため込んできたストレスを爆発させ、叫びながら鏡に何度も拳を叩きつけるシーンは印象的でした。
しかも、派手な演出とかは一切なく(BGMも抑制されている)、戦闘シーンは全体的にモニターごしに淡々と進んでいくので、これがイマドキの戦争なのかなと思いました。
なんか遠隔操作という、玩具の延長線上にも感じられる兵器が実際に人を殺し、任務が終われば普通に家に帰って家族と一緒にBBQをしたり子供と遊んだりする中で、パイロットの精神が壊れていくという所は、(かなり不謹慎な表現ですが)一種のテクノスリラーだと感じました。