高校生の時に、『北斗の拳』という漫画に熱中していたことがありました。
そこで一番印象に残っていたキャラクターは、アミバとジャギだったんですよ・・・。
北斗の拳では戦う男たちの美学が骨太に語られていましたが、アミバはその中で、人間の本性を赤裸々に語っていたからだと思います。ケンシロウやラオウが持っていた強さや美学は誰もが持つのは難しいと思います。
でも、アミバが持っていた小狡さやルサンチマンにもとづく歪んだ優越感は、たぶん誰もが他人に感じたことではないでしょうか?
ですが、「俺は天才だ」という言葉と共に歪んだ自己愛を持ち、人を犠牲にしてきたアミバには、最後に強烈なしっぺ返しが待ち受けています。
だからこそ反面教師としてのインパクトがすごいあったんですよ、アミバは・・・。あの「うわらば」という断末魔とともに爆散するシーンは、その性格故に、ラオウの最期よりも印象に残ってしまいました。