なんか、自殺願望があったり、いじめの被害者だったりする子供に、有名人が「学校にいかなくても大丈夫」と「生きていればいいことあるよ!」とかメッセージを送る本ってあると思います。私も最近、そんな本を読んだので・・・。
まあ、他人事じゃないですよね。学生時代も、大学に行けなくなった同級生がいましたので・・・。個人的に自殺しないかどうか心配でしたが、その後復帰したと聞いてホッとしたことを覚えています。
で、ちょっと何か引っかかるところがあるというか。
なぜ子供たちにメッセージを送る側が決まって、タレントや声優や、ベストセラー作家などの「有名人」なんでしょうか?普段オフィスで働いている人や、コンビニでレジを打っている人や、バスの運転手さんとかの体験談じゃダメなんでしょうか?世の中はそういう人がほとんどだと感じていますが・・・。
ぶっちゃけいえば、努力だけではなく、才能や運も左右する世界で奇跡的に生き残っておられる方々であり、そんな世界で生き残れない人が世の中の90パーセントだと思うのです。死にたいと思ったときに、好きなことが助けになってそれで食べていける人なんて、ほんの一握りだと感じます。
(空疎な妬みかもしれませんが)私だって絵を描いていますが、周囲の支えや理解がなければとっくの昔に廃業していたと思うし、作品も売れないのでアルバイトでなんとか稼いでいる状態です。要するに「無名作家」です。数々の理不尽やクビも経験しました。だから簡単に「学校にいかなくても大丈夫」なんていえんです、ホントに・・・。
だから、なんかこっから非常に嫌ないい方になりますが、非常に限られた可能性の中で成功を収めた人が子供の受難に、安全圏から楽天的なエールを送っているのを見たときに、タワマンに住んでレクサスに乗っている人が貧困家庭の子供に対して、「お金だけがすべてじゃない」とか「貧しいことにも価値があるんだよ」と無邪気に語りかけるのと同じものを感じてしまうんです・・・。
すいませんね、こんな比喩しかできなくて・・・。