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2021年3月8日月曜日

オビビーゴザイマス!

『ビビを見た!』や、『クロイヌ家具店』等で有名な児童文学作家、大海赫氏ですが、個人的にはそれらが有名すぎて、自分がインパクトを受けた作品が逆に話題になってないなと感じています。
特に、『オビビーゴザイマス!』は小学生の時に読んだんですが、その奇抜な内容に衝撃を受けた覚えがあります。それに、初めて読んだ大海氏の作品でもありました。
なんか校長先生が学校にいくと、生徒の代わりに何台もの車が並んでるんです。
で、どの自動車もクリスティーンよろしく無人で動くのです。
実は、学校の子供たちはとあることがきっかけで車の姿に変えられて、その呪いを解くために校長先生は試練に挑むのですが・・・なんか、子供が呪いで車に変えられるという所がすごく個人的には衝撃的だったんですよ。カエルとかヘビとかじゃなくて、車ですよ。
このような異常な状況下で、ギリギリの理性を保ちながら行動する校長先生の心理描写もすごく生々しかったし・・・。
これも『のこのこ村の車たち』や『ねことビンボケ大戦争』同様に、ちょっとは有名になってほしかったなという思いが、私にはあります・・・。