学生時代、深夜にテレビで『CUBE』という映画を観たことがあります。
そう、至る場所に殺人トラップが仕込まれた立方体で構成された、迷宮からの脱出を巡るあの映画です。
でね・・・クエンティンがマジで怖かったんですよ。
頼もしい肉体派のリーダーから、ヒステリー起こしてどんどん人殴ったり殺したりと、邪悪で暴力的な存在に変貌していくのがね・・・。
で、無駄な暴力シーンがなく、むしろ暴力と流血がこれ見よがしではなく、絶妙なテンポで挿入されているからこそ、CUBEは極限状況下で追い詰められていく人間達のすがたを、うまく描きだしているなと感じました。最初は一致団結しているつもりが、ちょっとした綻びから仲違いして怒鳴りあうようになり、凄惨な暴力へとシフトしていく様を描いてる映画って、すごいありますけどね・・・。
でも(監督の方には申し訳ないですが)二度と見たくない映画だったな、アレは・・・。