『ラベンダーとソプラノ』という児童書を読みました。
舞台は、コンクール金賞を目指してスパルタ練習をしている小学校の合唱クラブで、人間関係にもひびが入り始めてます。主人公はそこに大きなプレッシャーを感じていました。
で、ひょんなことからスパルタの姿勢とは真逆の、地元の商店街にある合唱クラブに出会い、「みんなで頑張る」みたいな話に疑問を持ち始めるのですが・・・。
まあ、「厳しさ」や「頑張る」っていっても発達段階にあったものをね・・・と本書を読んで感じました。実際、年齢にあわない痛烈な指導は子供が傷つくだけで終わると思います。例えば、プロ漫画家のアシスタントでも、厳しいアドバイスは本人が子供じゃないからできることであって・・・と思うのですが・・・。
それと、お稽古ごとだから、プロだからやってることに優劣ってあるの?みたいな所で作者さんの問題提起があるように思えました。合唱ではないですが、「お稽古ごと」でやることを見下すようなツイートを見たんで、自分もそうだよなあ・・・と感じたのですが(汗)
でも、こういう「みんなで頑張ること」に疑問を抱いて、第3の道を探すような話は、ぶっちゃけ(私もそういうところがあるのであえて書きますが)本当に頑張るべき時にサボって怠けたいだけの人の肩を押しちゃう危険性もすごくあると思うんです・・・。