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2021年12月1日水曜日

『最強のふたり』を見た時の話

 そういえば、ずっと前に『最強のふたり』という映画を見たことがあります。

過去の事故で全身麻痺になった大富豪フィリップと、彼の介護人になったスラム街出身の青年ドリスの交流を描いた作品なのですが、劇中でフィリップがギャラリーで現代アート作品を鑑賞するシーンがあります。

すると、付き添っていたドリスが「キャンバスに鼻血を出した後か?」と茶化します。しかし、その高額な作品をフィリップは気に入って買うのです。

このシーンはちょっと考えさせられました。ドリスのいう通り、確かにただ鼻血をぶちまけたようしか見えない作品に、深い意味を見出したフィリップ。最小限の手段で最大限の意味を持たせようとするテクニック。そして、社会にイタズラじみた行為を仕掛けることで、アートととして意味を持ち始める風潮・・・。

ちょっと興味深い翻訳ツイートがあったんで、ここに紹介しておきます。

世の中にはそれで通用するアーティストの方々がいるわけですが、自分のレベルじゃ手をぬいたと思われる危険性が大だからな、こういうのって・・・。非常に難しい問題だ・・・。