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2022年6月21日火曜日

家庭的トラブル

―この表層的な情緒が、発達したメディアを媒介に流通して、今のこの世相を形作っている。

                         森達也『死刑』より


なんか・・・まあ・・・何か色々道理の通ってない人がおって、そういう被害にあった人の噂話って、世間に過剰供給されとるというか、されやすいなって感じてます。

で、その被害者に共感して加害者を叩くようなツイートって結構見るんですよね。でも、本当は「こういうトラブルに巻き込まれなくてよかった」っていう安心感を皆で再確認するための儀式なんでしょう?アレって思います。そういうの、ネットでよく見るけどいい気分はせんよ・・・。当事者にとっちゃシャレじゃ済まされん問題じゃろ・・・?

こういう時に、ジョン・ソール氏の『風が吹くとき』の解説をよく思い出すんですが、とある一文がいつも考えさせられます。やっぱりセンシティブな問題って、いい加減に扱うとそうなるっていう法則があるのかな・・・?ソール氏の作品について「痛みに鈍感な輩が書いたら、笑っちゃうほど馬鹿馬鹿しいか、ただ不快なものにしかならないだろう。」って書かれてたんで・・・。