ずっと前に『「スーパー名医」が医療を壊す』という新書を読んだことがありますが、「その人の域」について考えてしまうことがありました。ちょっと著者の方(当然お医者さんです)がいったことを書いておきたいです。
「S先生の意見は素晴らしい。だが、勘違いしてはいかんよ。あれはS先生の域に達しているから言えることであって、これから勉強する君たち研修医にはまだ『技術はそのうち向上するから誠意が大事』なんて口に出す資格は無いよ」
そこで特に、水沢 悦子先生の漫画『ヤコとポコ』がダブったというか・・・。
「私たちはすごいはずです」とか「自分の絵がこの世で一番好きです」とかいった台詞も、水沢先生のようにちゃんとした実績と(それまでの鍛錬に伴う)高い画力がある「その人の域」に達してるからこそ説得力と重みがあるものであり、私みたいにただ絵を描いていれば、簡単に口に出せない言葉ばかりだと思います。
こういうネットが廃止された世界で頑張っている絵描きさんたちの真剣勝負を見ていると、絵師界隈とかバズった漫画の書籍化とか、色々考えさせられてしまうものがあるなと・・・個人的には思うんです・・・。色々と、なんか奥ゆかしさがね・・・と感じます・・・。