まあ、先程の「ファランジェ」や「PUNK!展」等にお邪魔させて頂いた身としては、ああいう批判が起きてしまったことをどう考えればいいんかね・・・と色々悩んでいます。パンクスではないことは百も承知ですが・・・。ですが、実際に会場に行って感想を書いたりした身としては、自分も問題の共犯者ではないのか・・・?という自責の念があります・・・正直・・・。『DEBACLE PATH』をも読んだ身としては・・・。
何か、あの(結構強い調子で書かれてた)はてブロの記事を読んだ身としては、ネットの性質上エコーチェンバーみたいなものが起きて、やったほうがいつまでも批判側に反応せずに「聖域」から出ず、批判側もどんどんやったほうへの憎悪を募らせていく・・・みたいな展開になりそうで正直不安です・・・。そこら辺でお互いがエスカレートするのがネットの怖さとでもいうんでしょうか・・・。
まあ、怒られることをやったんなら誠心誠意そこに関して説明すべきだとは思いますし、問題に関してもちゃんと対応すべきでしょう。ですが、これは経験から絞って書きますが、権威とか後ろ盾とはいいますが、ああした(川上氏が勤務されてるような)いろいろアレな小規模大学で働くというのは、結構ハードですよ?大学教員=いつも涼しい研究室でお高く止まっているというイメージがありますし、実際に大学職員は楽で高給なんて嘘八百を垂れ流すXアカウントもありますが、それは一部の一流マンモス大学の話であって、社会的立場はそりゃ上でしょうが、実態は「下」と同じようなブラックで、50歩100歩の関係でしょう。
それに、剽窃かどうかは「地べたにいる側」が行うから許容されるのではなく、司法による判断では?自分は下だからよくて上にはアカデミズムが控えてるからダサいという正当化は、自分達は散々プリキュアとかおジャ魔女どれみのエロ同人を描いておきながら、村上 隆氏やカオスラウンジの作品を剽窃だと叩いているオタクたちを思い出しました。そういう所で、あの界隈で巻き起こる二次創作批判は受け入れられんなと・・・。
こういう所はトータルすると、当事者たちの「犠牲者意識ナショナリズム」みたいな所もあるな・・・とちょっと感じたりしました。
ですが、これはブログのリンク先を見ただけなので恐縮ながら、「そりゃあ、そうでしょう・・・」とは思いました。 こういう所、つまり紹介されていたBAD BRAINSのアレコレで知らないというのは確実にまずいと思いますし、フェミニズムやクィアに言及するのであれば、知らなくてやりましたは本当に論外だと・・・。こんなパラドックスが起きている現実だからこそ、本当に現場の声から発せられる批判をブロックやスルーじゃなく、本当に向き合ってほしいなと、強く思います・・・。
それと、アカデミアがアンダーグラウンドに接近する際の礼節などについては、本当にそうですね・・・と感じるわけです。パンクだけではなく、何らかの権威が何かを発見した気になり、当事者を天然で毀損するようなことがあるわけで、そこら辺の意識高めな風潮に関してはこの公開日記で何度も批判的にネタにしてきた分、外部からのアプローチで文化にどのような影響が出るのか、そうした責任も込みで向き合う能力について、再び襟を正される気分でした。最初にも書いた通り、私は川上氏がキュレーションされた展覧会に行き、好意的な感想も書かせて頂きました。だからこそ、ちゃんとした所に問題が収まって欲しい・・・そう強く願っています。