―それはたとえば、些細なエピソードを寄せ集めて、雑に固めただけの、まがまがしい異形の物語。あるいは、被害者の無念の断片をつぎはぎにして紡ぎ出す、みじめな復讐譚。どっちにしても、谷底に突き落とされた両者に対する高みの見物。そんなものは雰囲気だけで空っぽの社会正義だ。
川名 壮志『謝るなら、いつでもおいで』より
『 スリースターズ』というYA本を読みました。なんか色々と、抑圧的な母親とか、ネグレクトとか、そういう所から鬱屈した悩みを抱えた3人の少女がネットで出会い、爆弾テロを企てる話です。で、例えとして9.11テロはともかく、今だったらシャレにならんような話が出てくるわけですが、ああ、やっぱり報道次第ではマネする人って、小田急とか京王線ジョーカー男みたいにいるんだなと感じました・・・。
何か本題とズレた話になるかもしれませんが、自分だったら嫌です。いくら能力がないっていいっても、自分より不幸な人のアピールの為に殺されるなんて、まっぴらですよ・・・。まだやりたいことあるし・・・。
いえ、『スリースターズ』がそういう趣旨じゃないことはわかってるし、テロや通り魔を称賛する作品じゃないことはわかってるんですが・・・。