本を買いました。『あやしの保健室』シリーズの新刊です。
今度は動物の飼育に関しての問題を扱った話で、これまでのシリーズらしく、子供たちの喜怒哀楽が豊かに描かれていました。HIZGI氏の「萌え系」とは一線を画したサイケでちょっとした毒気のあるイラストのインパクトだけで釣ることなく、今回も硬派で誠実な子供の描写がいい意味でのパンチを与えてくれました。
大抵社会派とされる児童書というのは、(登場人物たる)子供の口を借りて問題に対するあざとい糾弾があり、作者の主観でどちらか一方を悪く書いてるような作品が沢山ありますが、『あやしの保健室』シリーズにはそういう部分が一切ないのがいいです。個人的な偏見ですが、教職を長年経験してきた人が書く児童書ほど、子供を公平に描き、変な犯人捜しや逆張りをしないので、作者である染谷氏もそうではないのかと思います。
ああ・・・そういえば、 明日くらいに「アート」について感想を書こうかと思います。
ちょっとXで気になった作品を見たもので・・・。