時折、エナジードリンクを飲んでいますが効かん時とちゃんと効く時があるんです。今は前者だな・・・。絵の仕事で2つくらいやらなきゃいけん事があるんで、今日はこのくらいで・・・。
画家、藤高昇太の公開日記(ブログ)です。主に出展のお知らせや、近況などを書いていきたいと思います。なお、整理のために一部の記事が削除される事がありますので、ご了承ください。 ◎本ブログの文章の一部引用および画像の無断転載を許可いたしますが、以下の注意を守ったうえで、自己責任でお使いください。1.営利目的・非営利目的(何らかの収入を伴わない)に関わらず、出典の明記は大体わかる形でもかまいません。そちらのご都合に任せます。 2.政治的・社会的な信条にかかわらず、いかなる表現も許可いたしますが、最低限のTPOとモラルを守ったうえでご使用お願いいたします。なお、タイトルに◎がついた作品は、版権ネタですので無断転載をご遠慮ください。
2025年12月3日水曜日
女性が反撃する時
うさくん先生の短編漫画に『ピカピカアイドルさやか』という漫画があります。で、私がこのマンガが良作だと思ったのは、コロコロGという子供(少年)向け雑誌に掲載されている事からか、読者層に配慮する形で異性がきちんと、男性目線の性的な欲望に反撃と制裁を下している所なんです。まぁ・・・ありますよね・・・一部の少年誌では水着のグラビアがありますし、セクハラじみたお色気シーンもありますが、個人的にはどうなんねと・・・。
で・・・結構前の話になりますし、そこでうさくん先生の漫画『マコちゃん絵日記』も併せて書いたんですが、やはり「ミルク・マネー」という映画の不信感は結構言語化できていないなと思ったんで、ここで増量して書きたいなと・・・。
まぁ・・・あれって何でラジー賞の最低脚本賞にノミネートされたのか理解できない人ってかなりいると思うんですよ。それでお気持ち表明しているのはせいぜい私だし、Filmarksの最低評価でも、子供が娼婦を買うという許されない行為への矮小化と美化への指摘は無く、せいぜいクオリティの指摘程度のものでした。
でもね・・・どうして女性(男性もですが)をエロい目で見てはいけないのか、何で人間をセクシャルに消費したり遊んではいけないのか、未成年のキスやセックスが何故許されなくて、簡単に体を明け渡してはいけないのか、そこら辺の責任能力や知識が未熟な子供達が、人間を金で買って性のはけ口にするという行為を大したお咎めなしに美談にしてれば、そりゃラジー賞にノミネートされるはずでしょう。それと、買った娼婦に対して主人公の少年が母性を求めるというストーリー展開も、 これまで母親という事で抑圧や負担を(家父長制の為に)押しつけられてきた女性への最大限の偏見と侮辱を与えていると思います。女性は自分に足りない愛情を与えてくれるペットではないです。自分だって散々女性(母親とか祖母、そして教師など)という存在に甘え、迷惑をかけてきたから敢えて書きますが・・・。
この作品が公開された年月を考えれば仕方ないですが、デートレイプとかセクハラみたいな概念が次々と認識される今日、女性が倫理観の欠落した子供達の欲求に怒らず、反撃せずに優しく受け入れるという内容は明らかに問題(小野寺 こころ先生の読み切り漫画『保険の授業聞いてなかった奴』における男子のように)であり、ここで『ピカピカアイドルさやか』に話を戻しますが、自分にとって性的にいけない事や仕打ちをされたら、相応の痛い目に遭うという表現こそ、ついつい異性をエロい目で見がちな私達と、それに迎合するコンテンツが氾濫しているから必要だと思うのです。性暴力の土壌を考えれば、(もう一回書きますが)子供の一線を超えた女性への劣情が(その対象によって!)無責任に優しく受け入れられる話がラジー賞にノミネートされるのは、当たり前ではないかと・・・。
私も別世界を持っている分、それは痛感してます・・・。あ、それと海外レビューでも私と同じような考えの人、いくつか見たな・・・。