小学生の時、確か学校の図書室で『ヤーフーがやってきた』という児童書を読んだことがあるんです。で、タイトルと『かいけつゾロリ』シリーズで有名な原 ゆたか氏が挿絵を描いたことだけがずっと記憶の隅にこびりついていましたが、この度、図書館で借りて読み直してみました。
・・・まあ、かなり辛口のSF児童書でした。
架空の惑星「ペエ」(だからペエ星人とでもいうのでしょうか?)に、人間とほぼ同じ姿と、知能を持つ生き物が暮らしており、そんなペエに突然、ヤーフーという生き物が訪れます。ヤーフーはガロという生き物がペエにせめてくるから、安全のために同居させてくれと頼みますが、どうも色々と怪しい。でも、お人よしのペエの人々は、彼らを疑いもせず信じて、それぞれの家に招き入れます。ヤーフーに反発する一人の少年を除いて・・・。
この本の初版は1983年。そして、なんかこういう問題って、「原発事故で、直接的な犠牲者は一人も出なかったから、自動車事故よりも安全」とか、「野党は代案を出さず、与党の批判ばかり」とか、「新型コロナはただの風邪だから騒ぐ奴はバカ」と相手を冷笑するようなことにつながってるんじゃないかと感じました。