関東大震災を初めて知ったのは、確か小学校の時によく見ていたアニメ「こち亀」だったと思います。今考えれば、生々しい被災の描写を(多くの作品がそうであるように)連帯や共感を押しつけるように描いていないからこそ、記憶に残ったんだと思います。しかも、こち亀らしいいつもの荒唐無稽ともいえる解決方法が悲惨さを打ち消していて、そこら辺がカラっとしてたし・・・。
そういえば・・・以前東急ハンズに買い物に行った時、よく『東京防災』なる本を見たことがあります。地方都市在住者としては、東京というタイトルの言葉にちょっとした違和感を覚えたりしました。正直・・・。東京じゃなきゃいいのかという逆張り意識がですね・・・。
関東大震災から100年ということですが、○○から10年、100年というタイミングを狙った(ような)作品がアートでも漫画(或いは小説)でもチラチラと見られますが、個人的に印象に残った作品は数えるくらいしかないと思います。被災者でもない自分が書くのもなんですが、個人的にはそこから距離を敢えて取り、説教臭い深刻な演出と衝撃性ばかりに頼らずに、歴史や事実を語る作品の方が好きなんですよね・・・。