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2021年11月25日木曜日

妬みとそのコントロール

―私には無理なんですよ ギスギスしているくらいでいいと思ってて

                         水沢 悦子作『ヤコとポコ』より


今、『マシーネンクリーガー』の画集を読んでるんですが、ファンの方が書かれた解説の一つがかなり印象に残っています。

なぜなら、最初にマシーネンクリーガーの前身であるSF3Dを見た時に、デザインと制作を担当された横山 宏氏に「強烈な違和感と嫉妬」を感じ、第二次世界大戦の軍服を着たフィギュアがSFメカと肩を並べている様を「手抜き」と毒づき、横山氏がプラモデルのバイクのエンジンやロケットのノズルを流用パーツにすることが「安直」だとして腹を立てたという所から、横山氏の作品との出会いが語られていました。中々、ネガティブで正直な感情から好きなものをアプローチする文章って、(個人的に)あまり読んだことはないですし、大体が「憧れでした!」とか「ずっとそれを目指してました!」みたいな無難なものから始まるなあ?と・・・。

そして、解説では後にその気持ちを「心理的な防衛」と結んでいました。こうした素直な認識を告白することって、中々できないなと・・・。

嫉妬・・・モノを創る人なら、誰でも持っていると思います。

私なんか、そこらへんで最底辺だと思うので、クリエイターとして優れた人を見て妬みを持っていないといえば嘘になります。

ですが、妬みという「敵意」を使って成功する人としない人がいると思います。そのあたりを説明しようとすると、かなりめんどくさいことになるからやめとこう・・・。足りん脳味噌でいう自信がない・・・。まあ、負い目を薬にして前に進むんか、勝ってる相手を悪者にして前に進まんかのどっちかと・・・。

いろいろ難しい問題ですが・・・。さて、私はどっちでしょうか(笑)