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2022年7月2日土曜日

底辺の職業

 なんか某サイトで「底辺職業ランキング」なるものが炎上し、削除されたようで・・・。

そういえば、神宮 輝夫氏の『現代日本の児童文学』という本でも「子供たちの多くは生きるために社会に順応して、表と裏のある社会の構成員になっていく」とか「職業、財産、生まれによる貴賤はなく、人間は協力し合うのが正しい姿であるといった考えは、だれしもその通りだと思うのだが、そうした美徳や正しい考えの大部分は、じっさいに効力を持っていない」というようなことが書かれていましたが、ちょっとそれを思いだしたんですね。まあ、肉体労働に関しても、「働きやすく快適な他の職業に転職する方があたりまえの考えではなかろうかということである」とも書かれてたしな・・・あの本は・・・。


で、今になって「職業に貴賤なし!」とか「どんな仕事も社会に必要!」という言葉でサイトと運営者が叩かれているわけですが・・・さっき紹介した本で書かれていたような「あたりまえ」とか「表と裏のある社会」をみんな黙って見過ごしていたり、「あんなことやらなくてよかった」と思ってる部分だってあるんじゃ・・・?

実は、あのランキングちょっとだけ見ましたけど、サイトの方向性はともかく書き方が悪かったんだと思います。「キツい仕事ランキング」にしとった方がよかったんじゃないかと、そう思います。