アニメ映画「戦場でワルツを」を観ました。日本でも(主に太平洋)戦争を扱ったアニメはありますが、そうした作品が殺される側の視点ばかり描いているのに対して、、本作はきっちり殺す側の視点から描かれているのがよかったと思います。とはいえ、ストーリーをちゃんと知るには中東の歴史や国際情勢など、さらなる勉強をすることが必要になるし、私もそういう立場だったのですが・・・。要するに半端に下調べ、つまり予習をしたってことですよ・・・(汗)
それと、本作はその性質上硬派なミリタリー描写がありますが、半端な戦争ものやSF寄りの作品にありがちな「カッコよさ」を目的にしたものとは真逆のものがあります。ひたすら血なまぐさく、民間人も容赦なく殺されます。ただ薬莢とミサイルがドバドバ出て、あちこち爆発させとけばそれでいいような作品がありますが、ラストの映像がそうした安全圏から戦争を嗜むマニア心の幻想に楔を打ってくれています。
だからといって過剰で生々しい演出がある訳ではなく、現実から距離を置き、淡々と監督の実体験を描いているからこそ、その重みが染みてくる感じがしました。ドキュメンタリータッチの作品は、こういうのが好きなんですよね、私は・・・。
で、いつも思うのですが、私は(本作のように)海外作品やファミリー向けのような、落ち着いたタッチのアニメ作品が好きです。特に日本の一部のアニメ作品にあるような、自分が苦手とするイヤ~なものが殆どないものですから・・・。私が苦手とするもの・・・それは、あまり書きたくないです。個人的に・・・。あまり詳しく書いて、似非批評家を気取るようになってもね・・・とも感じるので・・・。