作家の新堂冬樹氏が昔から好きなんですが、最近『闇の貴族』とか『ろくでなし』とか、『溝鼠』を何度も読み返しています。
特に闇の貴族は裏社会者から壮大な国際謀略サスペンスになっていくところが凄く、あの暗殺者養成機関のシーンはいつ読んでも強烈です。
まあ反社会的な組織なんで訓練についていけない人は容赦なく実験台にされ、殺されます。
そして、すべてを牛耳ったと思っていた主人公の男を待ち受けていた崩落・・・。
まあ、闇社会という「金」と暗殺者という「銃」と殺し合いという「血」が濃厚に入り混じった世界は、闇金融で勤務された(!)経験があるからこそだなと感じました。
あの、野心家の男が血まみれの手で札束を握りしめているような作風、すごい好きです・・・。
と、同時にカタギの世界に生きられる有難さを痛感しております・・・。