ずっと前に、『アルジャーノンに花束を』という小説を読んだんです。
で、感動したのは感動したんですが、あの小説は「IQの高さが人間の価値じゃないよ~」というメッセージがメインじゃないと思います。
読めばわかるんですが、知的障害を持つ主人公の知能を高める手術をした側が「いないも同然だったかわいそうな奴を、手術によって人間にしてやったぜ」的な上から目線で、その手術にまた知能が元のレベルに戻ってしまうことを(IQが向上した)当事者に暴かれるという辛辣な皮肉こそ、本作のテーマだったんじゃないかと思います。
なんかニーマー教授たちみたいに「可哀想だから助けてやる」みたいな色眼鏡で当事者に手を出し、結局彼らを傷つけてることすらわからない風潮って、あると思いますから・・・。