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2020年10月6日火曜日

アルジャーノンに花束を

 ずっと前に、『アルジャーノンに花束を』という小説を読んだんです。

で、感動したのは感動したんですが、あの小説は「IQの高さが人間の価値じゃないよ~」というメッセージがメインじゃないと思います。

読めばわかるんですが、知的障害を持つ主人公の知能を高める手術をした側が「いないも同然だったかわいそうな奴を、手術によって人間にしてやったぜ」的な上から目線で、その手術にまた知能が元のレベルに戻ってしまうことを(IQが向上した)当事者に暴かれるという辛辣な皮肉こそ、本作のテーマだったんじゃないかと思います。

なんかニーマー教授たちみたいに「可哀想だから助けてやる」みたいな色眼鏡で当事者に手を出し、結局彼らを傷つけてることすらわからない風潮って、あると思いますから・・・。