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2020年10月31日土曜日

箱一両の電車

 『兎の眼』や『太陽の子』などで有名な灰谷健次郎氏のエッセイ※『いま、島で』の中に、明らかに熊本電鉄らしき私鉄が取り上げられていました。灰谷氏はその中で「熊本から菊池に行くほんの十数キロばかりの道程を往復している電車」と書かれていたのでので、絶対にそうでしょう。

熊本電鉄は自分も乗りました。特に青ガエルと称される東急の電車や、都営三田線の旧型車両など、首都圏の高架や地下トンネルを疾走していたような電車が、可部線のような線路を、ゆっくりと走っている光景はなんか新鮮でした。特に藤崎宮駅近くでは線路が道路に突っ込むような形で作られており、ここは運転士の方も接触事故を起こさないように、かなり神経を使って運転するんだろうなと思いました。

そして今、熊本電鉄では1980年代から1990年代まで、当時のハイテク技術を凝らして製造された(旧営団01系、03系)電車が大規模な改造工事を受けて使用されているわけですが、また機会があれば行ってみたいなと思っています。