エミリオ・エステベス氏って久しぶりに見るなーと思い、『パブリック 図書館の奇跡』という映画を観ました。
なんか大寒波の中、図書館を(定員オーバーのため)シェルターに入れないホームレス達が占拠して、過去にそうした経験のある主人公の図書館員も彼らに味方して立てこもるという内容なんですが、「図書館はただ、本を貸したり探すだけの場所じゃない!」というメッセージが随所に感じられました。
そして、「ホームレスの中には退役軍人も多い」という台詞には、ちょっと考えさせられました。
ですが、こういう話にありがちな、清く正しく美しい立場(という安全圏)から「虐げられた弱者VS利己的な権力者」みたいな構図を過剰に持ち上げることなく、それぞれの思惑を淡々と描いているのがよかったなと感じます。そこで明確な悪役を持ち出してダイレクトに叩くシーンがあったら、何も考えられずに終わったと思うんで・・・。