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2023年4月15日土曜日

最近の話

―しかし、タブー破りの文化につねに可能性として孕まれている「暴力性」が、タブーを破る快感の優越によって見すごされてしまうことをここではとくに強調したい。

中西 新太郎『現代日本の「戦争」感覚 ゴーマニズムに揺れるこころ』(『戦争論妄想論』に収録)より


今朝書いた文章が納得いかんかったんで・・・書き直すことにします。

ここからちょっとセクシャルな話題になるので、それでも構わないという方は、「続きを読む」をクリックしてください。


あの、トラウマ児童書といわれる作品で、女の子と主人公がセックスをするSF短編があるんですよ。

まあ・・・ろくに実績も地位もない人間のお気持ち表明で恐縮ながら、性描写といやあ児童向けメディアでは「タブー」とされてるわけで・・・自分もあの時いい意味でその作品にインパクトを受けた一人です。ですが、性教育の一環として性知識を描くんならともかく、恋愛としての性行為を、まだまだそうした責任感も知識も浅い子供に提供するのは・・・と今では感じています。こんな現実(現在は16歳に引き上げ)があるわけだし、そういう意味では加害性が十分にあるなともうっすら思います。まあ、こういうのも、全て『マコちゃん絵日記』という漫画の影響かもしれんなと・・・。

で、『マコちゃん絵日記』では、多美ちゃんが性描写の激しいレディコミを見てショックを受けるシーンや、沙貴ちゃんがお母さんにブラジャーを買ってもらうシーンなど、女の子の性の悩みが丁寧に描かれたエピソードがいくつかあります。子供に「タブー破り」の衝撃性を提供する前に、こうした『マコちゃん絵日記』みたいな作品が成年向け雑誌で連載されていた意味を、よく考える必要があるのではないかと思います・・・。