印象に残っている絵本に、「おともだち できた？」という作品があります。
新しい家へ、家族と一緒に引っ越してきた女の子。辺りに不穏な気配が漂う中、見開き１ページで女の子の顔がどアップで（友達が）「できたよ」というシーンはマジで怖かったです・・・。
あれから、どうやって女の子が友達を作ったかはわかりません。ですが、そのプロセスをあえてぼかすことで、奥ゆかしい恐怖が味わえる絵本になっています。
（当然でしょうが）絵本ということで、本作品には一切露悪的な暴力シーンや直接的な残酷描写がありません。逆をいえば、こうした部分がエスカレートしすぎて、障害者がレイプや惨殺行為に及んだり、女性がメッタ刺しにされて内臓を引きずり出されるような、ただただ良識派の神経を逆撫ですることばかりを目的にしたホラー作品にないものが、大切に残っているとも感じました。
ああ・・・これ、単にスプラッター系が嫌だって書けばいいだけの話なのにねぇ・・・。そこら辺、色々書いてみたい気がする・・・。