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2024年5月11日土曜日

知らない権利

 倉本 聰氏の小説『ニングル』では「知らん権利」という言葉が登場します。それと同様に、『アルジャーノンに花束を』でチャーリーが対峙した現実そのものだな・・・と思うわけです。読んでみればわかりますが、今まで幸せだと思っていた世界に、自分への悪意が隠されていたことに気が付きます。

 こういう優しさのフリをして弱者をいいように扱う風潮はあると思いますが、たとえ傷つかないにせよ、搾取されるままでは・・・と思うわけで・・・。

まあ・・・自分も自費出版系の会社から電話が来たり、勧誘系のギャラリーに(ちょっと出していたことはあります。正直)作品を出していたことがあり、自分で調べたり先輩から教えてもらうことでキャリアを・・・ということはありました。

だからといって、一部の極端なケースを出して、鬼の首でも取ったかのように知識や学びを礼賛する風潮には・・・乗れないなぁという感じでしょうか・・・。それはそれで受験競争の敗者として見習わなければならない部分もありますが、X受けする教育観って、なんか傲慢で一方的なものを感じるというか・・・。