アニメ映画「楽園追放」を観ました。まるで遊園地の、映像に合わせて座席が動く3Dシアターに乗っているような楽しさがありました。
特にディンゴさんがただ(よくいる)チョイ悪みたいなだけの人ではなく、根はまともな人だという所が良かったです。特に無理が祟って風邪をひいてしまったアンジェラさんを気遣う所とか、チンピラに絡まれて殺されそうになったアンジェラさんを助ける所とか・・・。個人的にはチンピラ全員をアンジェラさんがぶちのめす展開が見たかったんですけどね・・・「女だから、そういうことが簡単にできると思ってたの?」みたいなことをいって・・・。
特に、後者のシーンはあれですよ、マコちゃん絵日記で望美ちゃんが岩盤浴場に行って不良に絡まれた時に、「ウチの子に何してんだ」とキレる葉串先生を思いだしました。まあ、葉串先生銃持ってませんでしたが・・・。
ディンゴさんに話を戻しますが、中盤でフロンティアセッターの正体が明らかになり、アンジェラさんが自分の立ち位置を誇るようなことをいうんですね。そしたらディンゴさんは反論するんですよ。察しがいい人は、あの言説を揶揄したなものだなってすぐ気づくものでしょう。ですが、そこにただ無節操な優しさを向けるのではなく、きちんと限度というものを加えてるのはよかったなと思いました。
それに、激しい銃撃戦が始めと最後の方にありますが、あれだけロボットでドンパチやっても誰も死ななかったのがよかったです。あれでアンジェラさんがベロニカさんとかクリスティンさんとか殺してたら(あれが仮の肉体とはいえ)必要以上に生々しくなり、悲惨なだけの話になっていただろうし・・・。そういう所でモラルがあるので、すっきりとした観方ができるアニメでした。
ああ・・・そういえば、小説版ではちゃんと死者が出てましたっけ・・・。